【スバらしきバス】
平田 俊子 著
税込価格:2,376円
出版:幻戯書房
ISBN:978-4-86488-024-4
発行年月::2013/06/19
利用対象:一般
運転手さんがどこかに連れていってくれる、大らかな乗り物、バス。都バス、関東バス、国際興業バス、あかいくつ、はとバスのピアニシモⅡ、千葉交通の高速バス…。【「TRC MARC」の商品解説】より
冒頭の【森にいく】で、まず度肝を抜かれた。
これ、本当にあった話?
中野駅から「江古田の森」行きのバスを見つけたというもの。
夜だし、知らない場所だし、著者は一旦は乗るのを躊躇う。知らない町へ行くことの不安。
悪党が出るかもしれない、などと想像する。クスリと笑ってしまうようなことを、大まじめで悩む。
しかし、乗ってしまうのだなぁ。
関東のバス事情など全く知らないから、もしかしたらこんな路線と停留所があるのかもしれない。
そしてこの方は、この先もそうだ。
あれこれ理屈はつけるのだが、結局はバスを見ると乗らずにおけない。
いい趣味(?)だなぁ。
バスも、好きだ。
どうせ乗るなら、一番前か一番後がいい。
一番前は、視界も広く景色が見えるのがいい。それがたとえ、見慣れた町の風景であっても。
一番後は、リラックスして、やがて居眠りできるのがいい。乗り過ごさないように気をつける必要はあるけれど。
旅先のバスは、緊張してしまう。それが、列車と違うところかなぁ。
スバらしきバス
2013年7月13日第1刷発行
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