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2014.06.22

今野敏【TOKAGE 特殊遊撃捜査隊】

TOKAGE 特殊遊撃捜査隊

TOKAGE  特殊遊撃捜査隊今野 敏 著
税込価格:756円
出版:朝日新聞出版
ISBN:978-4-02-264529-6
発行年月:2009.12
利用対象:一般

大手都市銀行の行員3人がさらわれる誘拐事件が発生した。身代金要求額は10億円。警視庁捜査一課特殊犯係の上野数馬は、覆面捜査専門のバイク部隊「トカゲ」のメンバーとして、東京・大阪間を駆け巡り、初めての誘拐犯逮捕に挑むが…。【「BOOK」データベースの商品解説】


現在朝日新聞夕刊に、【精鋭】という今野氏の小説が連載されている。特殊急襲部隊「SAT」としての訓練を経て、成長していく若き巡査の物語だ。
ここでも「SIT」という言葉は出てきて、時々解説してくれる。


その「SIT」の話らしいというので、読んでみた。
「SAT」が訓練をして常に待機しているが出番はないのに対し、「SIT」は実際の出動機会が割合あるようだ。

警視庁の「SIT(特殊捜査班)」は「トカゲ」と呼ばれているという設定。この名称は各都道府県によって違うというのは、続編で説明されていた。

まだ若い上野数馬という巡査長を主人公に、おなじトカゲ仲間でリーダーの涼子。上司の高部。
同じく特殊班係だが、捜査を担当する、加賀美や浅田和美。
それに、東日日報という新聞社の湯浅武彦。

権威を笠に着て高圧的に出てくる管理官とのやりとりなど、おなじみの今野ワールドがある。

事件(物語)は、どうも途中で変だなと感じさせ、それは登場人物達も同じで、やがて真実が明らかになっていく。


やりきれないのは、池井戸作品にも出てくる、銀行の非情さだ。今回はそれが遠因と思わせながら、銀行内部でも同じような環境があることが、事件の動機になっていたようだ。


シリーズもののようで、上野の成長が楽しみだ。


ひとつ
男性警察官達は姓で書かれているのに、どうして女性警察官は名で書かれているのだろう?


TOKAGE 特殊遊撃捜査隊
Kindle価格:400円


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