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2014.08.16

内田康夫【白鳥殺人事件】

白鳥殺人事件

白鳥殺人事件内田 康夫 著
税込価格:720円
出版:祥伝社
ISBN:4-396-33289-0
発行年月:2006.6
利用対象:一般

製菓業界紙『菓業タイムス』の社長・芹沢が、取材先である新潟県のホテルの1室で他殺体で発見された。浅見は彼の依頼を受けて現地に同行していたのだが…。【「BOOK」データベースの商品解説】より


今回も又、実在の事件を元にしている。
菓子業界が舞台ということで、当市も舞台の一部になった、某誘拐・脅迫事件である。
結局、解決しなかったと記憶しているのだが。あのモンタージュのポスターは、随分長く今のモール街に置いてあった。

ここでは、その事件の被害者(誘拐された社長)を随分悪役にしている。
もしかしたら、訴えられかねないほどに。

物語の発端は、浅見が上記紹介文にあるように、芹沢と一緒に取材に出かけていたところから始まる。


「白鳥の歌」を聞くことになる辺りは、微かに記憶にあるような。昔読んでいたのかもしれない。
それにしては、もう一つのキーワード「白鳥(しろとり)町」についての記憶がないのがおかしい。どちらかというと、この地名に反応して今回読もうと思ったのだから。
石徹白(いとしろ)という地名も出てくるし。


それはともかく、誘拐事件を愉快犯の仕業から始まったという大胆な展開をして、脅迫文の文面の変化から、浅見は一種の仲間割れを指摘する。

そして舞台は、大阪へ!

高槻と淀川を挟んだ地が、当市である。チョコッと紹介がある。
平安時代にはお狩り場であったこと。
戦時に建てられた造兵廠のことや爆発事故のこと。
一転して昭和31年、東洋一の団地建設のこと。関係者の一人が、ここの住民ということになっている。

などと書いてきたが、最後には(物語として)悲しい真実もあった。


白鳥殺人事件
Kindle版は、光文社文庫のものから。
Kindle価格:648円


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