トーベ・ヤンソン【小さなトロールと大きな洪水】
ヤンソン 著 富原真弓 訳
税込価格:484円
出版:講談社
ISBN:978-4-06-276940-2
発行年月:2011.9
利用対象:一般
パパはいないけど、もう待っていられない。冬がくる前に家を建てようと、ムーミントロールとママはおそろしい森や沼を抜け、荒れ狂う海をわたって、お日さまの光溢れるあたたかい場所をめざします。【「BOOK」データベースの商品解説】より
今年はムーミン誕生100周年ということで、色々催し物があったりするようだ。
以前アニメ放映されていたものは、毎週見ていたと思う。
しかし、その詳細についてはほとんど覚えていない。
スナフキンが時々哲学的な台詞を吐き、それが好きだったくらい……。
従って、「ムーミン」という男の子がどういう動物なのかとか、ムーミン谷についてだとかも同様に、朧な記憶の彼方に行ってしまっている。
本書は、ムーミンシリーズの前段階と言うべきところの話だ。
ムーミンとムーミンママが、パパと永住すべき場所を探して旅をする。
男の子であるムーミンのことをムーミントロールと読んだいたり、その「ムーミントロール」という呼称はムーミン達の全体を指す言葉であったりするらしいといった解釈でいいのだろうか?
何故か別れ別れになったパパを探している途中で出会う、様々な人びと(?)や色々な場所、そして最後に大きな洪水が来て、その結果、パパと再会することが出来るというお話し。
パパはみんなが住める家を作っており、一時は洪水で流されてしまったかと思われたのだが、それが見つかった場所が、いわゆる「ムーミン谷」であったというところで終わっている。
第二次大戦後まもなく書かれた本で、著者の思いが詰まっているということだが、その辺りはなかなか読み取れない。
小さなトロールと大きな洪水
Kindle価格:432円
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 仁木悦子【聖い夜の中で】(2025.03.27)
- 【本の雑誌 3月号】(2025.03.25)
- 江口恵子【普段使いの器は5つでじゅうぶん。】(2025.03.21)
- 堂場瞬一【英雄の悲鳴 ラストライン7】(2025.03.19)
- 篠田真由美【センティメンタル・ブルー】(2025.03.17)
コメント
前期の作品はそれでも比較的わかりやすいそうで、後期の作品ほどより哲学的になるそうです。私もぼちぼち読んでいくつもりですが、なかなか楽しめそうですね。
投稿: sugata | 2014.08.08 22:44
sugataさん、コメントをありがとうございます。
そうなんですか、だんだん難しくなるのですね。
でもこの機会に、ムーミンたちのことが少しずつ判るようになるのもいいかなと思います。
次は、「ムーミン谷の彗星」ですね。スナフキンが出てくるようで、楽しみです。
投稿: 涼 | 2014.08.09 07:51