内田康夫【王将たちの謝肉祭】
内田 康夫 著
税込価格:555円
出版:角川書店
ISBN:4-04-160718-3
発行年月:1990.12
利用対象:一般
女流王将戦の最終局を控えた美少女棋士今井香子は、新幹線の車内で見知らぬ男から一通の封書を受け取る。しかし六日後、男は死体となって発見され、香子もまた何者かに襲われた。【「BOOK」データベースの商品解説】
これまた驚きの実名(が判る)小説。
升田幸三・大山康宏・中山誠・後の羽生など。
しかも、柾田(升田)には、殺人容疑まで絡む。
それにしても、著者のお詳しいこと。盤面の解説を読んでもさっぱり理解できないが、玄人はだしであることは判る。
と思ったら、やはりかなり踏み込んでいらっしゃるようだ。
坂田三吉由来の盤や駒が登場したり、ミステリではなく将棋ファンも楽しめるか。はたまた怒り出すか??
そこに、女流名人香子やその父親。天才的な素人棋士江崎と謎の人物。
彼らが絡んで、事件を解いていく。
棋士たちが考えているのは、勝負の展開を予想しているのだなとは思っていたが、その軌跡を一手間違わず覚えていられるのはスゴイ、に尽きる。
それにしても、「謝肉祭」(カーニバル)というタイトルは、何を表しているのだろう?『将棋界の闇に切り込む異色ミステリ』ということだが……
リンク先は角川文庫だが、画像は幻冬舎のもの。
王将たちの謝肉祭
画像は、幻冬舎文庫のもの。
Kindle価格:500円
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