三浦綾子「泥流地帯」のことなど
今回の御嶽山の噴火は、週末の紅葉を愛でる人たちを襲った。
痛ましい限りである。
火山だからこその美しい山容も、元の自然の力の前には、屈服せざるをえない。
思い出すのが、三浦綾子の「泥流地帯」だ。
大正噴火と呼ばれるこの時の噴火は、十勝岳山頂付近の残雪を溶かして泥流となり、上富良野地方を襲ったのだった。
今は「日本百名山」「花の百名山」に数えられ、その美しい姿を見せてくれているが、何時又地下の活動が活発にならないとも限らない。
富士山とて、例外でないという。
古代から、自然への畏怖心は充分に持ち、山を崇めてはいても、どうしようもないのだろうか。
【泥流地帯】を読んだのは、このブログ開設のずっと前なので、それについて書いたものはない。
しかし、何年経っても、読んだときのあの印象は、忘れてはいない。
過去に少し触れていた
【三浦綾子創作秘話】(061108)
私の好きな作家たち(050630)
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