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2014.09.29

天藤真【死の内幕】

死の内幕(天藤真推理小説全集 3) [Kindle版]

Photo天藤 真 著
税込価格:432円(honto価格)
出版:東京創元社
ISBN:9784488408039
発行年月::2010/07/22
利用対象:一般

これは正直言って、後味が悪かった。

内縁関係の女性たちの会という発想は面白いのだが、メンバーはたった三人のようだ。
会長の柏木啓子は、何でも自分でやらなければ気が済まない。
メンバーの一人平沢奈美については、よくわからない。
小田ます子というのが、啓子の高校時代からの友達で、今回のある意味主役。彼女が関係している寺井亮一というのは、内縁と言えるのかな?

啓子は、ます子を一人では何も出来ないと思っている。
思いがけず寺井を殺してしまったます子を救うために、色々画策する。

啓子の夫松生というのが、いい味を出している。

一方寺井の婚約者、恩師の娘でもある大島与志子というのもからんでくる。

ます子と奈美が啓子に知恵を付けられて現場に戻り、目撃した人物というのを証言したところから、話がややこしくなる。

その証言とそっくりな矢尾という製鉄会社の社員とその同僚たちも巻き込んで、ある意味てんやわんやの騒ぎを起こす。


結末は、思いがけない展開になる。
ただ、冒頭の場面でのます子のセリフには、意外とこの女性の違う面も伺わせ、結末も納得できる。


紙本は絶版で、図書館にもなかった。

死の内幕
Kindle価格:400円


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