天藤真【大誘拐】
天藤 真 著
税込価格:907円
出版:東京創元社
ISBN:4-488-40809-5
発行年月:2000.7
利用対象:一般
第32回「日本推理作家協会賞」受賞作とある。
もう何年前になるだろうか。映画版を、テレビ放映していた。それっきり忘れていた。某ブログで紹介されていたのを見ても、当初この話とは思わなかった。
実際にテレビで見たのは後半だけだったが、北林谷江さん演じる刀自がテレビの前で喋っている場面を思い出す。
そして、本を読んでいても、井狩の顔が緒形拳とダブって見える。
くーちゃんこと中村くらを演じたのが樹木希林というのも、(全く覚えていないが)ちゃんと当てはまる。
結果は解っていての経過を楽しむ読み方だったが、文句なしに面白かった。多分、細かいインタビューや数字のところ以外は、映画は原作とほぼ同じだったのではないか?
舞台は、「樹の国」和歌山ならではであろう。
登場人物の言葉も殆どが関西弁で、それも親しみやすく優しさを醸し出している。
奇想天外?あり得ないはなし?ちょっとしたメルヘン?
そのどれでもいい。
著者は、既に故人だという。本書は全集の一部らしいので、他の本も読んでみたい。
大誘拐
Kindle価格:300円
honto価格:540円
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