三浦綾子「泥流地帯」のことなど
今回の御嶽山の噴火は、週末の紅葉を愛でる人たちを襲った。
痛ましい限りである。
火山だからこその美しい山容も、元の自然の力の前には、屈服せざるをえない。
思い出すのが、三浦綾子の「泥流地帯」だ。
大正噴火と呼ばれるこの時の噴火は、十勝岳山頂付近の残雪を溶かして泥流となり、上富良野地方を襲ったのだった。
今は「日本百名山」「花の百名山」に数えられ、その美しい姿を見せてくれているが、何時又地下の活動が活発にならないとも限らない。
富士山とて、例外でないという。
古代から、自然への畏怖心は充分に持ち、山を崇めてはいても、どうしようもないのだろうか。
【泥流地帯】を読んだのは、このブログ開設のずっと前なので、それについて書いたものはない。
しかし、何年経っても、読んだときのあの印象は、忘れてはいない。
過去に少し触れていた
【三浦綾子創作秘話】(061108)
私の好きな作家たち(050630)
| 固定リンク
« 天藤真【死の内幕】 | トップページ | 待ち合わせ »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 仁木悦子【聖い夜の中で】(2025.03.27)
- 【本の雑誌 3月号】(2025.03.25)
- 江口恵子【普段使いの器は5つでじゅうぶん。】(2025.03.21)
- 堂場瞬一【英雄の悲鳴 ラストライン7】(2025.03.19)
- 篠田真由美【センティメンタル・ブルー】(2025.03.17)
コメント
泥流地帯、涼さんがそんなにお好きな本でしたら
大人の休日クラブ乗り放題の旅にもっていこうかな?
太郎物語も。
本屋さんで文庫本が見つかったらの話ですが。
今回は旅行止めようかと思いましたが
やはり行くことにしました。
いい本を持って行って読めたきは旅の成果が倍になるような気がします。
投稿: つつじ | 2014.10.02 11:00
「太郎物語」は一時絶版になっていましたが、改版が出ているようです。
曾野さんのご長男がモデルのようで、ちょうど読んだ頃は朝日新聞で御夫君の三浦朱門氏の「四世堂々(多分字が違います)」が連載されていて、いいご家族だなと思っていたのでした。
テレビでは、長門裕之さんと岸田今日子さんがご夫妻役をしてらして、太郎役は広岡 瞬さん(マヒナの山田さんのご子息)でした。楽しかったです。
「泥流地帯」は何度か再読していますが、辛いです。しかし、希望を捨ててはいけないという気持ちになれます。
つつじさんの所へのコメントは、やはり出来ませんでした。
投稿: 涼 | 2014.10.02 12:33
コメントがどうしてできないのかわからないのですよ。
拒否しているわけではないのです。
ごめんなさいね。
投稿: つつじ | 2014.10.02 12:58
あ、気になさるかなと思ったのですが、ごめんなさい。
よく承知しています。
ただ、日が経って(fc2の方で)何らかの動きがあったらいいなと思ったのです。
投稿: 涼 | 2014.10.02 15:10