アガサ・クリスティ【葬儀を終えて】
アガサ・クリスティ 著 加島 祥造 訳
税込価格:1,365円
出版:早川書房
ISBN:4-15-130025-2
発行年月:2003.11
利用対象:一般
クリスティー4冊目。本はあるはずなのに何故か見つからず、中身も完全に忘れている。
長兄リチャードの死。
末妹コーラの発した「リチャードは殺されたのではなかったの」という言葉。
全ては、ここ(葬儀)から始まった。
葬儀に集まったのは、そのコーラの他に、亡くなった弟レオの妻、ヘレン。
同じく病身である(と言っている)弟ティモシーの妻、モード。
他の兄弟の子どもたち:ジョージ・スーザンとグレゴリー・バンクス夫妻・ロザムンド・マイクル・シェーン夫妻。
次の日、コーラが手斧で殺されて、コーラの言葉は真実味を帯びてくる。
コーラと同居していたのは、家政婦のギルクリストだった。
弁護士でリチャードの遺言執行者のエントウイッスルは、色々調査をするが、やがてポワロにこの事件の解決を依頼する。
ポワロは、引退していたのだった。
なので、やはり際だった強引さのようなものが感じられないのかな?それは、登場人物の誰もがポワロを知らないからかもしれない。
登場人物が多く、しかも親戚同士なので、いちいち「登場人物」に立ち返らないとその関係が判りづらかった。彼ら一人一人の個性も、なかなか掴みにくかった。うーん、読解力の衰えかな?
大きな伏線が幾つかあり、やはり上手いなと思う。
ミスリードへ誘うための伏線(?)には、やや偶然に便り過ぎている感もあるが。
長年会っていない(又は出会ったことがない)から、道で出会っても判らないだろう。だが、仕草などにはその面影がある。
葬儀の日、コーラの家から何か音が聞こえていたとの話。など
鏡が重要な役割を果たす話は、他にもあったような。いえ、【鏡は横にひび割れて】ではなく。
葬儀を終えて
Kindle価格:762円
honto価格:823円
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 堂場瞬一【英雄の悲鳴 ラストライン7】(2025.03.19)
- 篠田真由美【センティメンタル・ブルー】(2025.03.17)
- 【くらべて、けみして 校閲部の九重さん】(2025.03.13)
- 【Casa BRUTUS特別編集 器の教科書】(2025.03.11)
- pha【移動時間が好きだ】(2025.03.10)
コメント