アガサ・クリスティ【ナイルに死す】
アガサ・クリスティ 著
税込価格:1,058円
出版:早川書房
ISBN:15-130015-5
発行年月:2008.9
利用対象:一般
この既視感は、何だろう?本書は、名前はよく知っていたが、持っていない。もしかしたら、映画を見た?それも、違う。
お金と美貌の両方を持つリネット・リッジウェイは、親友ジャクリーンの婚約者サイモン・ドイルと結婚してしまう。
二人はエジプトへ新婚旅行に行くが、その先々に、ジャクリーンが現れる。
やがて起こる悲劇。
ポワロは、もう一つの犯罪者を追っている英国特務機関員のレイス大佐と共に、犯人捜しを始める。
場所はクルーズという、言わば密室。
色々な人たちが、登場する。それぞれに、悩みを抱えて。
お金の勘定などしたこともなさそうなリネットが、意外としっかりとビジネスに長けているというのも、面白かった。
わがままな叔母に仕えるコーネリアは、自分から話しも出来ないような娘だったが、次第にしっかりしてくる。そして、ロマンスまで手に入れる。
このコーネリアは、ヴァン・スカイラーを「叔母様」と読んでいるのだが、登場人物紹介でも本文でも、二人の関係を従姉妹としている。cousinと書いて「従姉妹」とルビを振っている箇所もあるのだが、これは原文のミスか?
コーネリアがスカイラーを「母の姉妹」と表現している箇所もあるのに。
うーん、このトリック(?)というか設定の既視感がどこから来たのか、思い出せない。
「ナイルに死す」というのは、ナイルを航海中に起きた殺人を指すのではなく、最後の部分だろうな。
honto価格:856円
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