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2015.05.27

篠綾子【幻の神器】

幻の神器藤原定家・謎合秘帖

幻の神器篠 綾子 著
税込価格:734円
出版:角川書店
ISBN:978-4-04-102488-1
発行年月:2014/12/25
利用対象:一般

高名な歌人・藤原定家は、父・俊成から三種の御題を解けば「古今伝授」を授けると言われる。だが、何者かに俊成が誘拐され、定家は美貌で毒舌の僧侶・長覚らと協力して、父の救出に奔走する…。【「TRC MARC」の商品解説】より

本書より先に華やかなる弔歌を読んでいたので、色々と辛かった。
【華やかなる弔歌】では、裏切り者が最後には定家をかばって死んだように書いてあった(と思う)が、実際にはそれまでにないほどの豹変ぶりだった。これはこれで、悲しいものがある。

史実を踏まえつつ大胆な想像で物語を紡ぐのが、この手のミステリーの醍醐味だろうが、それは楽しめた。

また、舞台が比較的なじみ深いところであるのも親しめた。
石清水八幡宮やそこへいたる参道(山道)から見える川の風景(木津川と桂川が合流して淀川になっていくところ)の描写も、懐かしかった。

当地と縁の深い惟喬親王がかなり重要な登場人物であるのも、親しみが持てた。


しかし、「幻の神器」は、本当にあったのだろうか?


幻の神器
Kindle版:680円
honto価格:734円


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