連載小説

朝日新聞の連載小説が、いずれも面白い。
沢木耕太郎【春に散る】については以前書いた。(14.04.15)
40年もの間アメリカで過ごしていた元ボクサーの広岡が、突然思いついて日本に帰ってくる。
以前所属していたジムを訪ねる。
そこで初めて、広岡の過去が少しだけ明らかになる。
近くの不動産屋で部屋を借りて引っ越すのだが、その不動産屋の主は、子どもの頃広岡のファンだった。
同じ商店街の饅頭屋の主人も、チケットを買ってくれないケチな人だと思っていたのが、意外と優しい面があることを見つける。
そして新居に越してからの行動が始まっていくようだ。
夕刊は、よしもとばななの【ふなふな船橋】。
【キッチン】や何だったっけデビュー作。チラッと読み出したのだが、読了したのだったっけ?
というわけで、ほぼ初めて読む。
新聞連載は、自分から求めた小説ではないものが読めるのが、一つの利点だろう。面白ければ続けて読むし、他の本も読んでみようとなる。
その【ふなふな船橋】は、ファンタジーな挿絵の魅力も相まって、あの「ふなっしー」から想像されるのとは違う魅力がある。
それから(笑)、勿論漱石の三作目【それから】。
もしかしたら自分は、漱石の中で【それから】が一番好きかもしれない。いや、【三四郎】とどっちだろう?
連載小説は、次へ繋げて行こうとする著者の努力のようなものもほの見えて、それも見所になる。
単行本のように一気読みが出来ない分、焦らされる楽しみもある。だが、肝心の内容を忘れてしまうことも多い。
今回も、広岡が最初に紹介された部屋をいつ断ったのか、わからなかった。
ま、これも単行本と違って、気になっても後戻りしないという読み方になる。
出版されたら、再読するかもしれない。
今野敏の【精鋭】(画像)も、随分忘れているところがあった。
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