大田洋子【屍の街】
太田 洋子 著
税込価格:1,080円
出版:日本ブックエース
ISBN:978-4-284-80080-8
発行年月:2010.7
利用対象:一般
「天に焼かれる!」 広島に原爆が投下された瞬間と、その直後の人びとや町の惨状−。原爆症の恐怖とたたかいつつ、被爆の体験を克明に綴った、密度の高い記録文学。【「TRC MARC」の商品解説】
70年前の今日、広島に「新型爆弾」が落ちた。いや、落とされた。
著者はその日、自宅に二階で被災する。
本書は、著者が広島を逃れて過ごしている、一ヶ月後の田舎での暮らしから始まる。
その一ヶ月間に、次々と広島から来る人たちは増え、その内の何人かは亡くなっていった。
そして広島での回想。
それはちょうど、【はだしのゲン】に描かれた様子そのものだが、文章で読む方がよりリアルに目の前に様子が浮かぶ。
これを「やむを得なかった」と言えるのか?
今や、この日が原爆投下日であったことを知らない人が、広島でも増えたという。
折しも当地の防災放送のスピーカーからは、黙祷を促す放送が流れてきた。(もっともこういうことは、強制されてすべきことではないと思うが……。)
忘れまじ、この日のことを!
朝日デジタルに、
これが被爆4日後のヒロシマ 360度パノラマ写真にという記事があった。
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