横溝正史【悪魔の手毬唄】
横溝 正史 著
税込価格:778円円
出版:角川書店
ISBN:978-4-04-130402-0
発行年月:
利用対象:一般
これまた、まったく覚えていない。
金田一耕助が静養のために訪れた岡山の片田舎で、次々に起きる殺人事件。
ここを紹介した磯川警部も、休暇を取って金田一を追いかけてくる。
しかし彼には、昭和7年に起きた殺人事件への思いが、今も残っているのだった。
そして金田一が紹介された宿は、当時の事件現場だった。
【八つ墓村】のようなおどろおどろしい話ではないが、殺人そのものは結構怖い。
海外でよくある「見立て殺人」をしたかったとのことで、標題の「手毬唄」通りの殺人が行われる。
これも何度か映像化されているようで、石坂浩二版では、青池リカを岸惠子が演じているのだ。
そして、立花捜査主任を演じていたのが、一昨日亡くなられた加藤武さんだった。観てはいないのだが、何となく台詞回しなど思い浮かべることが出来る。
こうした誰かが扮している人物がいるといった設定の場合、映像ではごまかすのが難しいだろうな。
金田一が最初に峠で出会ったおりん婆さんは、姿だけでなく声も聞いているのだから。映画では、どういう処理をしていたのだろう?
お鈴婆さんではない他の人物では、二役でこなしてやり過ごすという方法を取っているバージョンもあるようだが……。
昭和30年頃の田舎の風景というのは、やはり懐かしい。
悪魔の手毬唄
Kindle版:630円
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