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2015.09.22

又吉直樹【火花】

火花

火花又吉 直樹 著
税込価格:1,296円
出版:文藝春秋
ISBN:978-4-16-390230-2
発行年月:2008.9
利用対象:一般

お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。【「BOOK」データベースの商品解説】より


落語もそうだが、漫才はよりむずかしい。一人ではなく、相棒がいることが。
言葉の力だけで笑わせるというのは、至難の業だ。最近の漫才をあまり好きになれないのは、この「言葉だけの力」が薄いように感じるからかもしれない。

自分たちが先に笑ってしまうのを見たりすると、興ざめである。

本書の著者ピースの漫才も、あまり面白いとは思わなかった。


話題性もあって、これが掲載された「文芸界」は史上初の大増刷だったという。


花火ではじまって、花火で終末をむかえた本書は、「笑い」を主題にしながらも、もの悲しい。
主人公徳永の先輩神谷の生き方は、やはり好きになれない。しかし彼を慕う徳永には、共感出来る部分も多い。

漫才師との二足の草鞋が続くのか?次の作品に期待したいが。


ちょうど、↓のような記事を見つけた。
いくら好きでも、「見るとやるとは大違い」を実感した、新聞記者のはなしである。

漫才は甘くなかった 記者2人、M―1に挑んだ夏(朝日新聞デジタル9月22日)


火花
Kindle価格:
honto価格:1,000円


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