水木しげる【河童の三平】
水木 しげる 著
税込価格:2,430円
出版:講談社
ISBN:978-4-06-377515-0
発行年月:2008.9
利用対象:一般
水木しげるの全時代の漫画作品を完全網羅した全集。【「TRC MARC」の商品解説】より
水木しげるさんが亡くなられた。
正直妖怪ものはあまり好きではなく、漫画も読んだことがなかった。
唯一、昔放映された【のんのんばあとおれ】を、面白く観ていただけだった。
新聞などで拝見する氏の戦争体験や考え方には、共感することが多かったのだが。
亡くなられて、はじめて漫画を読んでみた。
「水木貸本漫画」と題されたシリーズもの「河童の三平」で、三分冊全部で12話ある。
山の中に住んでいる三平は河童に似ていることから、本物の河童の住む国に連れて行かれてしまう。地上へ帰る為に河童の「留学生」を連れ帰り、その子を祖父と暮らす家に隠しつつ、学校へは交代で通うという物語である。
河童だけに、連れ帰った子は水泳が得意で、三平はあれよあれよという内に色々な大会に出ることになり……といったストーリー。
父が家を出ているので、母は東京へ働きに行っており、一緒にいた祖父も死に神に連れて行かれてしまう。その死に神や、後に友だちになるいたずら子狸との交流の中で、時々妖怪が登場。
だが三平までが、あっさりと死に神の世界に行ってしまうのだった。
せっかく東京の母と会うことが出来て一緒に帰ってきたのに。
ちょっと切ない結末だが、別れのシーンの子狸がかわいかった。
画像は3分冊の内の中巻だが、紙本だと随分高い。
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