堂場瞬一【チーム】
堂場 瞬一 著
税込価格:741円
出版:実業之日本社
ISBN:978-4-408-55023-7
発行年月:2010.12
利用対象:一般
箱根駅伝出場を逃がした大学のなかから、予選で好タイムを出した選手が選ばれる混成チーム「学連選抜」。究極のチームスポーツといわれる駅伝で、いわば“敗者の寄せ集め”の選抜メンバーは、何のために襷をつなぐのか。【「BOOK」データベースの商品解説】より
再読
ヒートを読んだ時に、これをまだアップしていないことに気づいた。
ちょうど箱根駅伝間近な時期だったので、正月読書の楽しみに取っておいたものだ。
冒頭、いきなり箱根予選会での浦の失意から始まる。
それはまた、名伯楽 の失意の瞬間でもあり、山城はトップでゴールしている。
面白いのは、山梨学院大がこの予選会で2位になり、昨年から注目されている青山学院大が10位で入っていることだ。
始めて読んだ時は、学連選抜チームというのがあることも知らなかったし、ただただ筋を追っていた。
それが【ヒート】で山城や浦、それに 元監督まで出てきたのである。
再読の面白さは、こうした旧知の人に出会えるようなところにあるのかもしれない。今回は純粋に、ある本の再読というのとは違うのだが。
さて、失意に沈んでいる浦を、吉池は選抜チームへと誘う。
「これで終わりじゃない。俺と一緒に箱根へ行こう」と。また、
「最後は自分のために走れ。駅伝でそんなことが許されるのは、お前たちだけなんだぞ」
ここから、彼らの長い熱い戦いが始まる。
という視点で読むと、一つ一つのエピソードを、また違った目で追うことが出来る。
昨日(2日)行われた実際の箱根では、青山学院大が前年に続いて優勝した。
青学大、2年連続2度目の往路V 箱根駅伝
また、学連は(またオープンに戻っていたが)タイムから見ると15位という好成績を収めている。
文武両道ランナー、箱根へ 関東学生連合、東大・近藤と東工大・松井(2015年11月28日16時30分 朝日デジタル)
さて、午前8時。復路の号砲が鳴る。
やはり正月は色々あって、本書の往路が終わるまでを読み終えることが出来なかった。
中途半端だが、一旦これで送信。
以下は備忘録的に登場人物を
浦:城南大
吉池監督:美浜大
山城:東京体育大
門脇(浦の高校時代のチームメート):港学院大(野球が強くリーグ戦八連覇)
廣瀬翔:中大
上野(コーチ):東都大
長谷川:新聞記者
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