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2016.03.05

キノブックス編集部【本なんて!】

本なんて!

本なんてキノブックス編集部 編
税込価格:1,728円
出版:キノブックス
ISBN:978-4-908059-11-7
発行年月:2015/07/18
利用対象:一般

本への愛は、人さまざま。本好きのサガも、人それぞれ−。浅田次郎、夢野久作、万城目学、芥川龍之介、伊集院静など、52人の作家たちが綴る、珠玉の“本エッセイ”アンソロジー。【「TRC MARC」の商品解説】

サブタイトルに「作家と本をめぐる52篇」とあるように、52人の作家たちの本への思いが書かれたもの。

巻末に、執筆者紹介と収録作品の出典がある。50音順に書かれているので、トップが芥川龍之介なのだが、その隣に朝井リョウがいる。という、何ともユニークな組み合わせだ。

作家さんたちの思いがけない日常がうかがわれて、どれも楽しかった。

有栖川有栖さんが猫好きだったとは!(【書斎の猫】)
四方田犬彦さんが、南の島へ持って行く本は?なぜかこのページは、ツルツルの髪だった。(【南の島で読む本】)

芥川龍之介のは【田端日記】といって、まさに夏の日記。誰としゃべったの、電車に乗ったのと言う日常が書かれている。本が出てくるのは、少しである。

いとうせいこう【可能性の天国への帰還】には、本はカバーを外して読むとあって、大いに共感した。しかも、カバー専用の場所まであるところも、自分と同じである。

栃折久美子さんの【娘に贈る『夏の花』】には、ルリユール(製本工芸)が出てきて、懐かしかった。彼女がヨーロッパで製本技術を会得する本を読んだのが、栃折ファンになったきっかけだったから。

などと書き出したら、52人分全部書きたくなる。
そうも行かないので、紹介はこの辺でとどめる。

いやしかし、全部紹介したいなぁ。あとでこっそり、追記しておこう。


しかし、「本なんて!」って、どういう意味なのだろう?


本なんて!
2015年7月25日初版第1刷発行


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