« 月イチ2文 | トップページ | 道明寺天満宮 »

2016.03.10

宮下奈都【羊と鋼の森】

羊と鋼の森

Photo宮下 奈都 著
税込価格:1,620円
出版:文藝春秋
ISBN:978-4-16-390294-4
発行年月:2008.9
利用対象:一般

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。【「BOOK」データベースの商品解説】より

著者は一年間、ご家族と共に北海道に住まいを移されていた。
はっきりとは書かれていないが、主人公の外村が育った村も、そういうところだったのではなかろうか。

この方の作品を読むと、しばらくは他のものを読みたくなくなる。
静かで、やさしく、まさに森に足を踏み入れたような気持ちになる。

今回も、高校生の頃偶然見かけた調律師の仕事に魅せられて、それを仕事に選んだ物語である。
彼と職場の人びと。得意先である双子の高校生姉妹。

最初に付いた先輩の結婚式で終わっているが、読後感は非常に爽やかだ。


当初不思議なタイトルだなと思ったのだが、ピアノのハンマーとワイヤのことだった。
「美しい」という字が「大きな羊」から来ているというのは周知のことだが、ピアノの羊たちが奏でる音楽は、まさに美しい。


羊と鋼の森
2015年9月15日1刷発行
Kindle価格:1300円
honto価格:1300円


|

« 月イチ2文 | トップページ | 道明寺天満宮 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 月イチ2文 | トップページ | 道明寺天満宮 »