さくら
さくら
茨木のり子(1992年)
ことしも生きて さくらを見ています ひとは生涯に 何回ぐらいさくらをみるのかしら ものごころつくのが十歳ぐらいなら どんなに多くても七十回ぐらい 三十回 四十回のひともざら なんという少なさだろう もっともっと多く見るような気がするのは 祖先の視覚も まぎれこみ重なりあい霞だつせいでしょう あでやかとも妖しとも不気味とも 据えかねる花のいろ さくらふぶきの下を ふららと歩けば 一瞬 名僧のごとくにわかるのです 死こそ常態 生はいとしき蜃気楼と
でも今年は
途中寒かったので、随分長持ちしたような
あと何回
さくらを見ることができるでしょうか
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コメント
猫の影千代が川を流れる桜の花びらを追いながら
川べりを走っていたのを思い出しました。
13年目 早い時期から始められたのですね。
コメントするときに自動的に出てくる私のメールアドレスが
以前のものだったので今のメールアドレスに直しましたが
次回から新しいほうで表示されるかしら。
投稿: つつじ | 2016.04.08 01:01
つつじさん
コメントをありがとうございます。
景色は、自分の体験と一体化することがありますね。
新しいアドレスで「この情報を登録する」にチェックを入れて頂くと、次から表示されると思います。
投稿: 涼 | 2016.04.08 19:21