山下貴光【見えないワタシ】
山下 貴光 著
税込価格:1,365円
出版:PHP研究所
ISBN:978-4-569-70039-7
発行年月:2008.9
利用対象:一般
推理作家で丸亀市文化観光大使の山下貴光さんが、丸亀市の実在する観光スポットを舞台に執筆したミステリー小説
『ワタシを探してください』というメールを受け取った女子高生の「わたし」が、そのメールに書かれていた場所を訪れる物語。それが、丸亀市の名所めぐりにもなっているという趣向だ。
平成26年12月31日まで、市内の観光案内所で配布されていたという。今はもう手に入らないが、電子書籍版が公開されているので、リンク先はそこにしている。
紹介されている名所は、中津万障園の「石投地蔵」、MIMOKAの「ゲートプラザ」、丸亀城の「見返り坂、石垣の美」、丸亀城の天守など。
行った先々で、「わたし」春菜は自分に縁のある人々と出会う。
メールが来る前、春菜の前から親友の沙代が消えた。黙って転校していったのだ。
しかし、行く先々で出会う人たちは、沙代と連絡が取れている。知らないのは、自分だけのようだ。
メールは、沙代からなのか?
ということに気づいていく春菜は、かなり鈍い。自分に対してなされていたことにも気づかないくらいだ。
その春菜が、出会った人たちから最後に貰ったメッセージとは?というのを懸賞問題にしたこの小説の「完成記念キャンペーン」もあって、応募要項まである。
A賞は「骨付き鶏」だが、残念ながら応募期間はとっくに終わっている。
しかし、名所紹介というストーリーにしては、ちょっと重い内容だった。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 吉田恵里香【恋せぬふたり】(2025.03.28)
- 仁木悦子【聖い夜の中で】(2025.03.27)
- 【本の雑誌 3月号】(2025.03.25)
- 江口恵子【普段使いの器は5つでじゅうぶん。】(2025.03.21)
- 堂場瞬一【英雄の悲鳴 ラストライン7】(2025.03.19)
コメント