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2017.02.12

椹野道流【最後の晩ごはん 7 黒猫と揚げたてドーナツ】

最後の晩ごはん 7 黒猫と揚げたてドーナツ

 

Photo椹野 道流 著
税込価格:562円
出版:KADOKAWA
ISBN:978-4-04-104895-5
発行年月:2016/12/22
利用対象:一般

 

社員旅行で京都へ行くことになった「ばんめし屋」の3人。初めての社員旅行に浮かれる海里だが、再会した後輩・李英のバイト先で、厄介事にまきこまれ…。【「TRC MARC」の商品解説】より

 

読んでいるうちに気付いたのだが、これはシリーズもので、しかもかなり後のほうの出版のようだ。
改めて見てみると、シリーズの7とある。

 

したがって、登場人物たちはこれまでに色々あって、今がある。
しかし初めて読んだ自分としては、おさらいとして登場人物から。

 

「定食屋」の主、夏神。恋人を山で亡くしている。
そこへ転がり込んでいる、元俳優の海里。

 

彼と一緒にやってきた、眼鏡の精ロイド。彼の昔の持ち主の影響で、まるで執事のような言葉遣いをする。正体を知っている夏神や海里の前以外では、初老の男性の姿をしている。

 

短編集かと思ったのだが、話は緩やかに繋がっていて、表紙絵の黒猫が登場するのは最後のところ。
本書紹介文にある「厄介事」を片づけているところでだ。
事故に遭った若者の部屋を整理していて、成仏できなかったこのネコに出会う。

 

 

しんみりとする終わり方だった。

 

 

表紙絵は、三人(?)で芦屋から京都まで遠足に来たところ。賀茂川を眺めながらのお弁当。彼らの横を通っている黒猫に惹かれて、読んでみようと思ったのだった。

 

そうそう、店で出す、あるいはまかないで作る料理が、また魅力的だ。

 

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