香月先生とルミ子
表題をご覧になって「ああ」と思われた方は、それなりの……。
sugataさんのところで島田一男の『黄金孔雀』(ゆまに書房)を拝見して、懐かしくなって書いている。
この二人は兄妹で、当時(?)「少女」という文字通り少女雑誌に、冒険譚が連載されていた。
とにかく兄の香月先生がかっこよくて、こんなお兄さんが欲しいなと思っていた。本職が少年少女新聞の編集長だというのは、今回sugataさんの記述で初めて知った。いや、ちゃんと紹介されていたのだろうが、何しろこちらは小学生である。そんな設定は飛んでいた。
一旦名前を見ると次々と思い出すもので、ルミ子が誘拐されて車で目隠しされてどこかへ連れて行かれるとか(何遍角を曲がったか必死で覚えていたのにだんだんうまくいかなくなる)、何故か水中にいる場面だとか……。オカッパ頭で、いつもセーラー服を着ていた。
上記「黄金孔雀」の、表紙の隅に見えるのがそうかな?
人間の記憶は無くなるのではなくずっと持ち続けていて、それを引き出せないのが物忘れや認知症なのだという。
だから、昔のことを思い出させるのは格好の療法になるのだとか(いつかも書いた)。
ここから関連して、他の少女雑誌のことなども思い出しつつある。また際限なく書き散らすかも。
島田一男と言えば、NHKの連続ドラマ「事件記者」の脚本担当で、これまた思い出す事が多い。
また、一冊だけ書いている。
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