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2017.06.06

長岡弘樹【白衣の嘘】

白衣の嘘

白衣の嘘長岡 弘樹 著
税込価格: 1,512円
出版 : KADOKAWA
ISBN : 978-4-04-103731-7
発行年月 : 2016/09/29
利用対象 : 一般

あの先生、嘘をついているかもしれない――。主治医と患者、研修医と指導医……そこには悲哀にみちた人間ドラマがある。予想外の謎を駆使して人間の本性を鮮やかにあぶり出した、傑作ミステリ集。

医療ミステリかなと思ったがヒューマンドラマかと思い直し、だがやはりミステリだった。

【最後の良薬】

【涙の成分比】
自分が泣いた意識がないのに、涙が頬を伝っているという病気があるのだそう。
その病気にかかっている彩子は、がんばりすぎなのだろう。


【小医は病を医し】

表題はここまでだが、主人公 が本で探した「大医」は「国を医し」とあった。
そこまでは行かなくても、彼は自分で納得いく結論を出したのだった。

「ステップ・バイ・ステップ」

上郷は無愛想で、忙しいから患者とうまく世間話も出来ない。その彼をサポートしてくれていた研修医が、ある出来事を境に鬱になって欠勤する。
あまり上手に立ち回れない上郷だが、その適切な助言が彼女を救う。

「ウソ」と言えないほどの会話が、不正を追い詰めていく。

「彼岸の坂道」

ちょっと意味深なタイトルだが、これの「ウソ」」は何だろう?津嘉山が自分の危急時に、友瀬を採用せず生原に任せたことだろうか?

しかし、仕事上の競争というのは、職場でよりも親戚同士の方が厳しいとは。


「小さな約束」


それぞれが、「嘘」を介していい感じに繋がっている。


白衣の嘘


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