堂場瞬一【検証捜査】
堂場 瞬一 著
税込価格: 1,365円
出版 : PHP研究所
ISBN : 978-4-569-70039-7
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般
左遷中の神谷警部補に本庁刑事部長から特命が下る。その内容は、連続婦女暴行殺人事件の犯人を誤認逮捕した神奈川県警を捜査すること。チームが編成され、検証を進めるうち、県警のずさんな捜査ぶりが浮かび上がり…。【「TRC MARC」の商品解説】
最後にはいつものように「この小説はフィクションであり、実在の個人・団体云々」とあるが、ここまで実在の警察署名を挙げての描写はどうなのだろう?
たしか織田裕二主演のドラマでも、警視庁対神奈川県警という構図があったような気がするが……。
横山秀夫の小説では、モデルはあるのだろうが架空県になっている。
というのはともかく、実際には警視庁も神奈川県警も腐敗しているという印象。
各県警(府警)から寄せ集められて既に終わった捜査の「検証」をするという話。実際に存在するのだろうか?
仲村トオル主演でドラマ放映という記事を読んで、こんな本もあったのかと読んでみた。
著者の描く女性刑事や探偵は、とにかくとんがっている。
その中でも、本書の凜は特別ではないか。
彼女が抱えている「闇」というのは、女性ならほぼ検討がつくように思う。
永井が入院したあと、神谷が暴走して島へ返され、凜が訪ねてきた辺りから、「チーム」としてまとまっていくのが急展開な感もあるが。
これ以降の凜の態度は、可愛らしくもある。
しかし、最後(犯人が判ってから)は後味の悪いものになった。
「何々捜査」というシリーズもあるようだが、登場人物は一話ずつ違うようだ。
検証捜査 Kindle価格:710円
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