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2017.07.26

堂場瞬一【愚者の連鎖】

愚者の連鎖アナザーフェイス 7

愚者の連鎖堂場 瞬一 著
税込価格: 778円
出版 : 文藝春秋社
ISBN : 978-4-16-790564-4
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般

参事官の後山の指令で完全黙秘を続ける連続窃盗犯を取り調べることになった大友。その沈黙に手こずる中、めったに現場には来ない後山と、事件担当の検事が所轄に姿を現す。背後にはいったい何が? シリーズ第7弾。【「TRC MARC」の商品解説】

一つ前のバスジャックの話を読んでいないので、随分久しぶり。
大友はいつの間にか、取り調べの名人になっていたんだ。

本書でも、警視庁と神奈川県警の確執が描かれるが、検証捜査(17.07.15)ほど露骨ではない。

大友の保護者的存在である の と、検事の海老沢が不思議なくらい熱心だというのが、伏線でもありテーマでもある。この内の一つは一番重要な鍵になっているのだが……。

堂場ものの他の刑事に比べると、大友は非常にソフトだ。被疑者に対する言葉遣いも丁寧だし、上記【検証捜査】のが取調中の暴力によって左遷させられ他のに比べると大きな差がある。


いつも出てくる対抗馬は、今回は警察学校時代のトラウマを引きずっている、上昇志向の高い刑事。彼の強引なやり方と大友の方法との対比が、ある意味面白い。
形は違うが、過去を清算したかった海老沢との共通点もある。

若居には、何としても更生してほしい。彼が大友の息子の友人のことを気にかけているのが、救いだ。


同期の柴と。このトリオのことがまったく思い出せないのだが、常連なのだろう。
バスジャックの話、読んでみようかな。


愚者の連鎖
Kindle版価格:770円

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