« SuicaやICOCAだけで新幹線OK 9月末から | トップページ | 買い物にQRコード なぜ拡大? »

2017.08.28

コリン・デクスター【ウッドストック行最終バス】

ウッドストック行最終バス

ウッドストック行最終バスコリン・デクスター著 大庭忠男 訳
税込価格: 907円
出版 : 早川書房
ISBN : 978-4-15-077551-3
発行年月 : 1988.11
利用対象 : 一般

夕闇のせまるオックスフォード。なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。「明日の朝には笑い話になるわ」と言いながら。「BOOK」データベースより

モースものの、第一冊目。
ルイスとも、初めての仕事になる。

驚いたのは、ルイスはモースより年上なのだった。


表紙絵には、主人公たちが乗ったと見られる二階建てバスが描かれている。しかしこの町並み、日本のような気がしないでもない。


さて物語だが、このヒッチハイクをした娘の一人が、ウッドストックの酒場の中庭で殺されていた。

それぞれ関係者が密かに悩むのだが、モースもなかなか真実にたどり着けない。
章が変わる度に新説を出し、うまくいかないとルイスに当たり散らす。

登場人物と恋に落ち、気もそぞろになる。
聞き込み先でもルイスは勤務中だとして酒を飲ませないが、自分は堂々と昼間から飲む。

何とも破天荒な探偵登場というわけである。


ちょっとした偶然が、次の悲劇を読んでしまった話で、勿論その偶然がなければ物語が成立しないのだが。
それにしても、登場人物が(モースも含めて)奔放すぎるのが気になる。

一番の悪玉(?)は、お堅い仕事の男性。妻を不幸にし、友人を裏切っている。
この友人というのが、なかなかいい味を出していると思う。


コリン・デクスターはほぼ読んできたが、随分古くなったので処分対象にした。四半世紀くらい前のことで、中身は殆ど覚えていない。
それをいいことに、片っ端から電書で読み直そうというわけで、第一作の本書から再読をはじめた。

何編かは既に書いているので、残りを発行順に読んでいく予定。


関連記事
【オックスフォード運河の殺人】(17.05.27)
【死はわが隣人】(13.01.09)
【モース警部、最大の事件】(04.11.14)
【死者たちの礼拝】(17.07.12)

コリン・デクスター索引(18.05.25)


ウッドストック行最終バス
1988年11月15日発行
1993年9月30日七刷
Kindle価格:702円


|

« SuicaやICOCAだけで新幹線OK 9月末から | トップページ | 買い物にQRコード なぜ拡大? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« SuicaやICOCAだけで新幹線OK 9月末から | トップページ | 買い物にQRコード なぜ拡大? »