内田康夫【風葬の城】
高木 智編著
税込価格: 504円
出版 : 講談社
ISBN : 978-4-06-185899-2
発行年月 : 1995.7
利用対象 : 一般
会津人の魂が宿る会津塗りの職人が仕事中に毒殺された! ちょうど同じ頃、東京で歯科技工士の息子までが失踪しており「東京」からやって来た第一発見者の浅見光彦に嫌疑が…。【「TRC MARC」の商品解説】
これまでと違う変わったプロローグだったが、これは著者が新しい試みをしたことのようだ。そしてそれは、失敗に終わったとか。
いつもは(浅見以外の)主人公、あるいはそれに連なる事象がプロローグにあって、そこと本文がどう繋がっていくかが一つのポイントなのだが、今回は違った。
それがうまくいかなかったということ。
確かに、定番というのは飽きることもあるが、安心感もある。
しかし実際の本文は、著者やいくつかのコメントにあるような違和感はなかった。
話の進め方としては、いつもと違う。早々と犯人は判ってしまうし、その犯人の独白のようなものもある。
かといって倒錯的かというと、そうでもない。
それにしても、会津の人と長州人とは、今も相容れないところがあるのだろうか。
画像は徳間文庫、リンク先は祥伝社文庫。
風葬の城
Kindle価格:432円
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