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2017.09.02

コリン・デクスター【キドリントンから消えた娘】

キドリントンから消えた娘

Photoコリン・デクスター 著 大庭 忠男 訳
税込価格: 778円
出版 : 早川書房
ISBN : 978-4-15-077552-0
発行年月 :1989.12
利用対象 : 一般

2年前に失踪して以来、行方の知れなかった女子高生バレリーから、両親に手紙が届いた。(中略)…幾重にも張りめぐらされた論理の罠をかいくぐり、試行錯誤のすえにモースが到達した結論とは?アクロバティックな推理が未曾有の興奮を巻き起こす現代本格の最高峰。

プレリュードからすぐに、事件の最重要人物が登場し、一種の倒錯的手法かと思わせる。
彼の行動を見ていた人物がいて(このことも割合早く明かされる)、脅迫に及ぶようになる。

だが、その脅迫者が殺された段階で、まだ半分にしかならない。

そして肝心の被害者は最初に出てきたきり、人々の話の中にしか登場しない。

果たして彼女は、モースたちが探していた女子高校生なのだろうか?
という疑いを抱いてしまった。


で、モースはといえば、相変わらず突拍子もないことを考えながら、一方で破廉恥な考えも頭をよぎらせている。
かろうじて自分の地位を考えて自制しているものの、好色な刑事さんだ。


そのモースの推理だが、考えること考えることがことごとく外れてしまう。
どんでん返しに次ぐどんでん返しで、読者もさんざん翻弄される。

登場人物は少数なのだが、最後まで真相が判らない。


しかし、モースたちが忍び込んだエイカムの家で出会ったエイカムの妻が本来の妻だったとすると、矛盾がある。
モースが最初に訪ねたときの妻は、「本来の妻」とは違ったはずだ。それは顔つきではなく、身体つきがだ。

ここでアレッ?と思ったのが、当たっていた。


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コリン・デクスター索引(18.05.25)


キドリントンから消えた娘
Kindle価格:864円


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