池谷祐二【できない脳ほど自信過剰】
池谷 祐二 著
税込価格: 1,365円
出版 : PHP研究所
ISBN : 978-4-569-70039-7
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般
たいしてデキないのに自信満々な人、いませんか?それって脳のクセだったんです。人気脳研究者が綴る脳と科学の最新知見が満載。
「週間朝日」連載のコラムから、比較的新しいものを選んでの単行本化。エッセイだから一つ一つが短くて読みやすい。週刊誌連載ということで、専門的なことも易しく書かれており、楽しく読める。
目次を眺めているだけで、かなり興味深い項目がある。
しかしこれらも追求すれば、随分研究されているのだろう。
順番に読んでいかなくても、一つ一つの項目から興味あるところを拾い読みしていくのが、涼の「オススメ」。
内容は大きく6つに別れている。
導入部分の
1.脳のクセを知る
たしか「何かを意識しているときは瞳孔が開く」ということを書いた覚えがあるが、それがどこでだったか?まるで思い出せない。
「ウソをつくと瞳孔が開く」だったっけ?これは、ラジオで聞いたんだった。
好きなことだけでなく、暗算をしている時もだって。
もっとも知りたい(?)
2.記憶とは何か
「人間の尊厳」に触れた
3.ヒトをヒトたらしめるもの
感情も脳が支配するから
4.「気持ちいい」を科学する
普段意識していない分野に触れた
5.見えない世界
「実は携帯は細菌の温床だった!」というのもあって、衝撃的である。
手で持って、ポケットなど暖かく細菌の温床になるような場所に保管されている。
細菌は手から感染することが多いから、まさに標記通りなのだろう。
そういえば、パソコンのマウスも「汚い」ということを聞いたことがある。同じように、常に手に触れられているというのが原因だ。
「手洗い励行」は、ここでも有効ということになる。ま、携帯を触る度に手を洗うのは不可能に近いが。
そして最後が、
6.未来を考える
ここでは、iPS細胞も登場して、人工知能について触れられている。
一篇が短いし、色々面白い話も多い。蘊蓄にも使えそうだが、すぐ忘れるだろうな。
現在も連載中かなと思ったのだが、最新号には載っていなかった。
できない脳ほど自信過剰
2017年5月30日第1刷発行
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