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2017.11.02

笹沢左保【空白の起点】

空白の起点

空白の起点笹沢 左保 著
税込価格: 576円
出版 : 日本文芸社
ISBN : 4-537-08031-0
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般

真鶴の海岸近くの崖から男が突き落とされ墜落死する。折しも、付近を通過中の列車の乗客が事件を目撃するが、目撃者の一人は被害者・小梶美智雄の娘・鮎子であった。

冒頭は、保険会社の調査員が大阪からの帰途、この列車に乗り合わせているところから始まる。
保険会社同士は横のつながりがあり、多額の保険金をかけていた場合「要注意人物」と見なされているという。

調査員の新田純一はそれを思い出し、独自に捜査を始める。

この新田という人物は何だかニヒルな感じがするが、過去に何かあったらしい。
他社の女性調査員は新田を気にしていて、ついに男女関係にまで持って行くのだが、この辺りの新田の心理がよく判らない。


警察が容疑者を特定して、その容疑者が自殺してしまうあたりから、話はより深刻になっていく。

しかし、この犯人。本当に辛かっただろうな。


被害者を意のままに(?)操るあたりに少し無理を感じたが、いいドラマを見た感があった。
sugataさんが2時間サスペンスと仰っていたが、火サスのラストシーン、音楽があってクレジットを背景にするのは、犯人の後ろ姿あたりで終わった方がよかったかな。


空白の起点
Kindle版価格:540円


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