内田康夫【歌わない笛】
内田 康夫 著
税込価格: 514円
出版 : 光文社
ISBN : 4-334-73645-9
発行年月 : 2004.3
利用対象 : 一般
雪の中、死体となった女性が握りしめていたフルートは左右の構えが逆だった。警察は自殺と断定したが、今度は婚約者が溺死−。音大移設を巡る汚職と、交錯する愛憎が招いた殺人に、浅見光彦の名推理が冴える!【「TRC MARC」の商品解説】
【高千穂伝説殺人事件】(17.10.05)でマドンナだった本沢千恵子が、今回も登場。6年ぶりだとか。こういうのは、珍しいのではないかな?
浅見への慕情も、ふんだんに出てくる。
フルートを持つ手の構えが違っていたことに気づき、浅見に連絡する。
例によって警察は、まったく取り上げようとしない。
千恵子の話を聞いた浅見は、岡山まで出張って調査を始める。
ところが今回の浅見は、かなり強引で危険である。
脅迫じみたことまで、しでかしている。
そして、最後は悲劇で終わる。
千恵子の積極性も【高千穂伝説殺人事件】の頃より増しているし、何となくいつもの(?)シリーズと違う印象を受けた。
津山は行ったことがないなぁ。
その隣の、奈義町へは行って、気に入ったのだったが。
奈義町 山の駅(12.09.05)
津山には実際に「作陽音楽大学、作陽短期大学音楽科」というのがあって、本書のように倉敷市に移転している。
利権と政治の醜い争うというのは、実際にもあったのだろうか?
「歌わない笛」という、タイトルが悲しい。
歌わない笛
Kindle版価格476円
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