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2017.12.12

石持浅海【扉は閉ざされたまま】

扉は閉ざされたまま

扉は閉ざされたまま石持 浅海 著
税込価格: 648円
出版 : 祥伝社
ISBN : 978-4-396-33406-2
発行年月 : 2008.2
利用対象 : 一般

大学の同窓会で七人の旧友が館に集まった。“あそこなら完璧な密室をつくることができる…”伏見亮輔は客室で事故を装って後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。【「BOOK」データベースの商品解説】より

いわゆる倒叙ものなので、冒頭で犯行場面が出てくる。コロンボものと一緒

【わたしたちが少女と呼ばれていた頃】(17.12.09)の、優佳が高校生1年生だった頃からすると 9年後ということになる。
この本で、優佳は姉の大学のサークル仲間と一緒に行動し、その中の一人を好きになっていた。しかしその恋は片思いに終わってしまったと、優佳が言っていた。

その時の相手が、今回の犯人 伏見なのだ。
本書は、この本よりも先に出版されているので、順に読んでいる人には後付けの感があるかもしれない。


伏見は今回の宿(級友の一人 安藤の兄が経営しているペンション)オープンの時にモニターとして宿泊しているので、館のことを知っている。
安藤の祖父が実際に住んでいた、しかも成城という立地の豪壮なお屋敷。

その特徴を使っての、完全犯罪。の予定だった。


彼らは学生時代に軽音学部に所属していて、その中でも酒が好きというメンバーのグループで、「アル中分科会」と呼ばれていた。彼らにはもう一つ、「臓器提供意思表示カード」を持っているという共通点がある。
その仲良したちのはずなのに、何故伏見は新山を殺そうと決心したのか。

その動機が、どうしても判らなかった。


さて、浴槽に沈めた新山が、発見されるときが来る。
伏見は優佳の鋭い観察眼を恐れる。


だが、真相を見破っているであろう優佳の取った結論は……。


ふと、その昔観ていた宇津井健主演の「ザ・ガードマン」では、殺人に薬を使ったいなかったことを思いだした。
スポンサーの一つが、田辺製薬だったから。
今回は溺死させたのだが、その元になったのは薬だ。


伏見は優佳の冷静な分析を恐れる。

二人は常に冷静で、よく似ていると言われている。
しかし、優佳が高校時代に告白したときも、彼女は「作った表情」をしていた。
一方の伏見は、歓喜して思わず素のままの表情が出てしまう。
それが原因で、伏見は優佳の気持ちを受け入れなかったのだったが。

この優佳という女性は、どうも好きになれない。


今回、伏見は優佳の軍門に下ってしまうのだが、果たしてこの後はどうなるのだろう?


扉は閉ざされたまま
Kindle版価格:324円

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2017.12.11

原田マハ【風のマジム】

風のマジム

風のマジム原田 マハ 著
税込価格:637円
出版 : 講談社
ISBN : 978-4-06-277887-9
発行年月 : 2014/08/12
利用対象 : 一般

派遣社員から女社長に。日本初の純沖縄産ラム酒を造りたい!すべての働く女性に勇気を与える奮闘記。【「BOOK」データベースの商品解説】

途中で、沖縄ではラム酒を作っているのかと思って検索したら、出てきた。本当に南大東島に、会社があった。
そこの社長は、若い女性だ。ひょっとしてこの方がモデル?

その答えは、著者の「あとがき」にあった。
また、「協力 グレイスラム株式会社」ともある。

読了後、直接この会社から、ラム酒と沖縄ラム酒ケーキまで注文してしまった。


ようやく、本書の話に入る。

派遣社員のまじむが、社内の企業企画に応募し、「沖縄産のラム酒を作る」会社を作るまでのサクセスストーリー。

父は亡く、おばあとおかあがやっている豆腐屋を継ぐものだと思っていたまじむだったが、この二人、特におばあに活を入れられたりしながらも、挫折しそうな心を奮い立たせて目標に向かっていく

派遣社員として働いていた頃は、正社員の冨美枝に意地悪をされたり利用されていたが、彼女はいつの間にかよき理解者になっていった。

企業の企画が通り、その部署に配属されてからは、理解のある部長に助けられてはいたが、仕事が出来る啓子の意地悪にあう。
それも半端な意地悪ではなく、企画を通すための最終プレゼンさえも、通らないような仕掛けをするという徹底ぶり。

その間も、さとうきびの生産者から断られたり、この人をと思った杜氏に断られたり。

紆余曲折がありながらも、周りの暖かい協力で「風のマジム」と名付けられた沖縄産ラム酒が誕生する。


著者は以前、この会社の社長にインタビューをしており、いつか彼女のことを書こうと思っていたのだとか。
会社のサイトには「工場長のコラム」もあって、2006年まで更新されていた。

しかしこの工場長である杜氏は、昨年5月に55歳という若さで亡くなっておられた。


風のマジム
Kindle版価格:637円


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2017.12.10

忘年会

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7日の研修会の後は、恒例の忘年会だった。


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この店には、この3月17日にも来ている。
あれ?この時の方が品数が多い!

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「福」の字をさかさまにした「倒福」の発音が「ダオ フー」で、幸せが来ますようにとのことだ。

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本格中華と謳うだけのことはあって、麻婆豆腐は辛い辛い。

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研修会でのゲスト講師の内容なども話題にしつつ、これからの課題にどう取り組むか。
飲み会ではあっても、話はついそちらへ向かう。

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あっという間に2時間半ほど経過。
最後のゴマまんじゅうが、甘くておいしかった。


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2017.12.09

石持淺海【わたしたちが少女と呼ばれていた頃】

わたしたちが少女と呼ばれていた頃

わたしたちが少女と呼ばれていた頃石持 淺海 著
税込価格: 648円
出版 : 祥伝社
ISBN :978-4-396-34186-2
発行年月 : 2016/03/11
利用対象 : 一般

新学期、横浜にある女子高の特進クラスで上杉小春は碓氷優佳という美少女に出会う。おしゃべりな小春とクールな優佳はやがて親友になり…。

初めての作家。

この優佳が、やがて名探偵になるらしい。
シリーズで出ているようなので、少しずつ読んでいこう。

本書は、彼女たちの高校3年間を、それぞれ春と冬の短篇としてオムニバスのように繋いでいく。
通っている高校は、碩徳高校という女子校。校則が厳しい進学校だ。また、お嬢さん高校でもある。

1 赤信号

高校1年生の新学期
中高一貫校の碩徳横浜女子高校に、中学から上がってきた、上杉小春。一方その席の後ろには、一般入試で入ってきた碓氷優佳がいた。

二人は同じ鉄道で通っている関係で、登校時には駅で出会ってそのまま学校へ向かう。
この高校には学校近くの赤信号が点滅している時に渡り終えないと、大学入試で不合格になるという言い伝えがあった。

その言い伝えをなくすために、優佳が取った方法とは……。正直、これは後味が悪かった。


2 夏休み

ここからは、級友が一人(乃至二人)ずつ登場してくる。今回は、ショージこと東海林奈美絵。
理数系は得意だが文系は苦手なショージは、赤点を取って夏休みを予備校で過ごした。
苦手な教科で苦しんだはずなのに、彼女は満面の笑みで新学期に登校してきた。

この高校は、男女交際が禁止されている。
ボーイフレンドが出来たわけではないらしい。

予備校での勉強の甲斐あって、ショージは二学期には大きく成績を上げる。

二学期には、文化祭がある。招待されるのは、家族や教育関係者のみ。
それなのに張り切っているショージをみた優佳は、彼女の好成績と機嫌のいいわけの謎を解く。
そして、その後の展開をも。

3 彼女の朝

次は学級委員長の、ひなさまこと岬ひなの登場。
彼女はお酒が好きで、ときどき二日酔いで学校へ来る。だが真相は……。

ちょっと無理のある展開。

4 握られた手

二年生の秋は、いつも手を握り合っている二人の巻。
級友たちから「百合」ではと思われている、「ひらひら」と「大学」の二人。
しかし彼女たちの仲良しぶりの理由を、優佳は見破った。

ここ2・3年の社会情勢から見れば「おや?」と思うような表現(登場人物のセリフ)もある。
しかし「百合」は、吉屋信子の小説にもよく出てくる。当時は言葉は違ったが。


細かいことだが、「立ち振る舞い」という使い方が気になった。元々の「立ち振る舞い」ではなく、「立ち居振る舞い」として使われていた。

5 漫画家志望の、カッキーこと柿本千早。

家が開業医で、医学部に進学することが求められている。彼女が選んだ進学先は……。
ひなさまの進言で、志望校を変えたカッキー。だが、真実は。
それらを、クールな目で眺めていたのが、優佳だった。
小春はふと、その優佳の対応に不審を抱く。

6 災い転じて

東大志望のサッサが主役。このサッサという子はこれまでにも何度も登場しているのだが、本名はなんだったっけ?

それはともかく、毎年彼女のお父さんが同級生たちに「初日の出」を見せに連れて行ってくれる。
高校三年の冬は、それが初詣になった。
その初詣で、サッサは利き腕である右手を骨折してしまう。

センター試験まで10日あまりしかない。

今回も又、優佳の魔法の一言が効いて、サッサは無事合格する。

そして、彼女たちは卒業していく。


以下、ネタバレ(?)あり。

最後になって、小春は優佳の心が冷たいことに気づく。いや、うすうす気づいていたのだが、それを認めたくなくてごまかしていたのかもしれない。
しかし大学は別々になるし、小春は優佳と距離を置くことを選択する。

だが、このあとの優佳の活躍ぶりも小春がワトソン役を務めるようだし、どういう展開を見せるのだろう。


著者は女性だと思い込んでいたが、男性だった。そう知れば、文体など納得出来る点もある。


わたしたちが少女と呼ばれていた頃
Kindle版価格:600円


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2017.12.08

ほぼ日のアースボール

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ほぼ日のアースボールが、届いた。早速膨らませる。
なかなか精巧な地球儀だ。

形は丸く(当たり前だが)、だが柔らかい。これが、今までの地球儀にはないところかな。
ボールのように、ポンポンと投げて遊べる。


これは、それだけではない。
アプリを使ってボールにかざすと、色々なものが見えてくる。
これも、楽しい。


「おとなとこどもの地球儀」ということらしい。


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2017.12.07

iPhoneアプリ:100年日記

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「100年日記」なんて笑ってしまうが、過去に遡っても書くことが出来る。
生まれた日の事も書けるのだ。
時々過去の所も埋めていこう。とりあえず、卒業式の日は書いた。

ある日(例えば今日)を表示していると、過去と未来のその日の分が出てくる。
写真などがあると、その部分は幅が広くなっている。

この辺が、紙の「何年日記」と違う点だ。


しかし、ほぼ日の「5年日記」も購入したのだった。
こちらは、なにかに特化して書くつもり。って、続くかなぁ。


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2017.12.06

箸墓古墳隣接の「池の水抜く」放送中止

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箸墓古墳隣接の「池の水抜く」放送中止 地元が協力断る

「箸墓古墳」とあったので、オヤッと思った。
11月26日の放映では、「箸墓古墳に隣接する池での水抜きを告知するシーン」があり、そこには
『約1700年前のお宝が眠る?』という文字が見える。

元々桜井市は番組のディレクターに、池の掃除が主体であって、お宝探しのような企画内容は止めてほしいと申し出ていたらしい。
それにもかかわらずセンセーショナルな予告があったことで、文化庁から問い合わせがあったり、教育委員の声も届いていた。

古墳の価値を広めるために協力しようと引き受けたものがこういう結果になってしまったようだ。


26日の視聴率は大河ドラマの11,3%を上回る12,8%だったらしい。ちなみに取り上げられていたのは、当地の池だった(見てはいないが)。この池、そんなに大きいかなぁ。


関連記事
内田康夫【箸墓幻想】(14.09.03)


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2017.12.05

西村京太郎【寝台特急「はやぶさ」の女】

寝台特急「はやぶさ」の女

寝台特急「はやぶさ」の女西村 京太郎 著
税込価格: 583 円
出版 : KADOKAWA/角川書店
ISBN : 978-4-04-152724-5
発行年月 : 2014/04/03
利用対象 : 一般

大原鉄鋼の原口企画部長の元秘書小田あかりが、寝台特急「はやぶさ」のロビー・カーで毒入りの缶ビールを飲まされた。かおりは社内で、エリート原口との不倫の噂があった。だがその後、大原鉄鋼関係者の連続殺人事件が…。

サロンカーや食堂車が牽引されていた頃の話。30年以上昔だ。


「はやぶさ」のA個室を二枚取ることに成功したのに、つれあいは行かないという。ちょうど10年前の話だ。
「出雲」の乗り心地が悪かったせいだ。その前のトワイライトの時は満足していたようなのに。

その後も何人か誘ったのだが、結局誰も都合が付かず(そりゃ、日曜の夜出発ということは現役の人は休暇を取る必要がある)、結局一人で乗ったのだった。せっかく取った隣の部屋は、誰も来なかった。


さて本書は、「はやぶさ」のサロンカーでの殺人未遂から始まる。
ややこしい人間関係やら男女の愛憎やらを盛り込みながら、なかなか到達点が見えてこない。
いささか強引な展開もあり、さほど面白くはなかった。


本書とはまったく関連ない記事
車中にて(07.04.14)
「はやぶさ」個室内(07.04,13)
寝台特急 はやぶさ(07.04.09)


寝台特急「はやぶさ」の女
Kindle版価格:577円


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2017.12.04

酔客落とさぬ垂直ベンチ 小田急

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酔客落とさぬ垂直ベンチ 小田急、12駅で設置

この中に

 こうした取り組みはJR西日本発祥といわれ
とあった。

最寄り駅でもいつ頃からか、ベンチの向きが変わっていた。
なぜかなとは思っていたのだが、酔客対策だったとは……。


画像は、北陸本線のもの。


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2017.12.03

久原本家の段ボール箱

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久原本家の段ボール箱、「だんだんボックス」が楽しい。

障がいのある方のアートを用いた段ボール箱やハガキ等、様々なアイテムを世に広め、新しい社会参加と地域活性化を目指しています。
とあるように、段ボールの側面に絵が描かれている。

久原本家もこのプロジェクトに参加していて、「茅乃舎だし」などを注文すると、この段ボール箱に入れられた商品が届く。


「2017年くばらだんだんアート 第5回作品公募」のお知らせというのもあった。

もうすぐ締切だから、また新しい作品が段ボール箱を飾ることになるのだろう。


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2017.12.02

藤原伊織【遊戯】

タイトル

藤原 伊織 著
税込価格:520円
出版 : 講談社
ISBN : 978-4-06-276365-3
発行年月 : 2009.5
利用対象 : 一般

本の整理をしていて、目に留まった本。
おっ、藤原伊織だ!読んでないような気がするなぁ。

――非公開にしてもらえます?
――え?
――めんどうな人がいるので。
から始まっている。


最後近くなって、ようやく気づいた。これ、読んだ本だ。
藤原伊織【遊戯】(09.07.07)

しかしこの最初の時よりは今回の方が、ゲームの話が面白かった。


先月は、読むことはかなり読んでいる。
しかし、アップしたのは5冊だけだった。
今月は、もっと書いていこう!


藤原伊織関係本

【てのひらの闇】(07.03.25)
【ダナエ】(09.07.18)
【テロリストのパラソル】(15.10.11)
【雪が降る】Audible(16.01.26)


遊戯
2005年5月15日第1刷発行


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2017.12.01

11月の読書メーター

11月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1601
ナイス数:26

寝台特急あかつき殺人事件 (光文社文庫)寝台特急あかつき殺人事件 (光文社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/11/post-d920.html
読了日:11月23日 著者:西村 京太郎
独立記念日 (PHP文芸文庫)独立記念日 (PHP文芸文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/
読了日:11月17日 著者:原田 マハ
高架線高架線感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/11/post-af6e.html
読了日:11月10日 著者:滝口 悠生
ブラウン神父の童心【新版】 (創元推理文庫)ブラウン神父の童心【新版】 (創元推理文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/11/post-f563.html
読了日:11月06日 著者:G・K・チェスタトン
空白の起点 (日文文庫)空白の起点 (日文文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/11/post-109b.html
読了日:11月02日 著者:笹沢 左保

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