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2017.12.11

原田マハ【風のマジム】

風のマジム

風のマジム原田 マハ 著
税込価格:637円
出版 : 講談社
ISBN : 978-4-06-277887-9
発行年月 : 2014/08/12
利用対象 : 一般

派遣社員から女社長に。日本初の純沖縄産ラム酒を造りたい!すべての働く女性に勇気を与える奮闘記。【「BOOK」データベースの商品解説】

途中で、沖縄ではラム酒を作っているのかと思って検索したら、出てきた。本当に南大東島に、会社があった。
そこの社長は、若い女性だ。ひょっとしてこの方がモデル?

その答えは、著者の「あとがき」にあった。
また、「協力 グレイスラム株式会社」ともある。

読了後、直接この会社から、ラム酒と沖縄ラム酒ケーキまで注文してしまった。


ようやく、本書の話に入る。

派遣社員のまじむが、社内の企業企画に応募し、「沖縄産のラム酒を作る」会社を作るまでのサクセスストーリー。

父は亡く、おばあとおかあがやっている豆腐屋を継ぐものだと思っていたまじむだったが、この二人、特におばあに活を入れられたりしながらも、挫折しそうな心を奮い立たせて目標に向かっていく

派遣社員として働いていた頃は、正社員の冨美枝に意地悪をされたり利用されていたが、彼女はいつの間にかよき理解者になっていった。

企業の企画が通り、その部署に配属されてからは、理解のある部長に助けられてはいたが、仕事が出来る啓子の意地悪にあう。
それも半端な意地悪ではなく、企画を通すための最終プレゼンさえも、通らないような仕掛けをするという徹底ぶり。

その間も、さとうきびの生産者から断られたり、この人をと思った杜氏に断られたり。

紆余曲折がありながらも、周りの暖かい協力で「風のマジム」と名付けられた沖縄産ラム酒が誕生する。


著者は以前、この会社の社長にインタビューをしており、いつか彼女のことを書こうと思っていたのだとか。
会社のサイトには「工場長のコラム」もあって、2006年まで更新されていた。

しかしこの工場長である杜氏は、昨年5月に55歳という若さで亡くなっておられた。


風のマジム
Kindle版価格:637円


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