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2018.01.31

スキャンダル報道に思うことと、1月の検索語

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自分も使っているでは、読者のビュー数で出版社にお金が支払われるのだという。
だから、過激な見出しであおり、ちょっとでも中身に触れさせようとするのだろう。
どういう仕組みかは知らないが、読む人がいるから、書く人がいる?
不買運動ではないが、嫌悪感を持つ記事は見ない方がいいのだろうか。

今月は、16日に書いた記事が多くヒットしてきていた。ここには載せていない。(原則1年以上前のものという マイルールあり)

「メモ帳」が保存できなくなって焦る(15.04.02)
1日ではなく、2日のヒットだが。やはり毎月来る。

福袋(14.01.02)
4年前の同日

「金が全て」か?(06.02.11)
このネタ、やはりオー・ヘンリーだったような。

夏目漱石と新語・造語(09.07.31)

【春に散る】に想う(17.03.19)
6日
天才“長嶋”と 努力の人“王”(09.09.22)

たけしのヒューマンミステリー(06.11.30)

今は もうない(06.04.30)

「刺客」の読み(05.08.21)
コメントがたくさん付いて、嬉しかったなぁ。

冷凍食品で栄養バランスはよくできる?(17.10.02)

電気ケトルと卓上ポット(15.06.01)

西村京太郎【寝台特急殺人事件】(17.08.05)

新幹線ひかり、なぜ岡山行き多い?(17.06.02)

星新一【ねらわれた星】(15.06.21)

料理研究家の大原照子さん死去(15.02.02)

パントリーチャレンジ(17.03.02)
昨年書いていたことを忘れて、最近また記事にしていた。

高校野球:清沢忠彦選手(04.08.10)

森博嗣「今はもうない」に寄せて(04.12.12)

補助犬の受け入れで検討会(06.03.23)
差別解消法が出来て、この頃よりは改善されて来ていると信じたいが。

仁木悦子【銅の魚】(05.02.28)

岡本薫「著作権の考え方」(04.07.11)

ドイツのふきんBLITZ(ブリッツ)(11.05.15)

塩田雄大【現代日本語史における放送用語の形成の研究】(14.12.13)

堂場瞬一【孤狼】(11.09.27)
このシリーズ、読み返そうかなぁ。

ひび割れたトンネル・ゆがむ鉄橋…南阿蘇鉄道、遠い復旧(17,04,16)

日本鉄道旅行地図帳10号 大阪(09.03.02)

出会いは神社のパーティーで 大阪・高津宮で縁結び(14.06.12)

イルカ【もうひとりのイルカ物語】(09.05.11)

パソリ再開(17.03.20)

「立つペンケース」に新色登場(13.01.08)

ボランティアの三原則(06.10.23)


ドクターイエローと、12月の検索語(17.12.31)


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2018.01.30

坂木司【先生と僕】

先生と僕

先生と僕坂木 司 著
税込価格: 617円
出版 : 双葉社
ISBN : 978-4-575-51472-8
発行年月 : 2011.12
利用対象 : 一般

都会の猫は推理好き。田舎のネズミは…?—ひょんなことから大学の推理小説研究会に入ったこわがりな僕は、これまたひょんなことからミステリ大好きの先生と知り合う。【「BOOK」データベースの商品解説】より

僕を田舎のネズミに模し、先生というのは、僕が関わることになった中学生。彼の動きはしなやかで、都会の猫というわけか。

下手すれば非常にキザで嫌な感じの中学生になるところを、坂木さんにかかると愛らしい中学生になっている。
久しぶりの坂木作品だが、日常のちょっとした謎を解いていく手法は変わらない。
本書では、それに加えて古今東西のミステリを順に紹介していくというもので、それも楽しみ。

収録作は
【先生と僕】
【消えた歌声】
【逃げ水のいるプール】
【額縁の裏】
【見えない盗品】

表題作【先生と僕】では、地方から上京してきた僕、伊藤二葉が大学に入り、中学生瀬川隼人の家庭教師になるところから始まる。春、4月。
家庭教師とはいっても、実際は隼人は勉強が良く出来る。だが心配している母を安心させる(欺く?)ために家庭教師を頼むことになったのだ。
この出会いで、大学での初めての友人山田順次に誘われて入った推理研でも何とかなるかもしれない。「先生」というのは家庭教師をしている中学生、隼人君のことだ。

ここでは乱歩の【天井を歩く】を紹介。
事件の方は、本屋での万引きを扱った、少々悲しい物語。


次の【消えた歌声】では、友人山田が酔いつぶれて、わけを聞くと彼女にカラオケのレパートリーが少ないからと振られたのだという。

僕は言えば、カラオケよりはと、5月の晴天のある日、隼人君と漫画喫茶へ行く。
ビルの最上階、天井が硝子張りのサンルームで、観葉植物も置いてある場所。こんなところだったら、気持ちよく過ごせるというもの。

本題はカラオケ店で先の【先生と僕】で出会い、そこでの不思議の謎解き。

ここでのお勧めは、【シャーロックの叡智】。


続いての【逃げ水のいるプール】は、まさに犯罪を扱っている。それも卑怯な。

夏休みのプールが舞台。
最近の公共プールは、随分設備がいいようだ。

そして夏休みの宿題とされたのは、アシモフ【黒後家蜘蛛の会】五巻。推理研の合宿では各々読んだ本について語る必要があるそうだから、ちょうどいいらしい。

これは1冊か2冊、読んだことがある。


【額縁の裏】では、詐欺というか、勧誘を扱っている。この手のお誘いは、怖いなぁ。

お勧めのドナルド・E・ウェストレイク【天から降ってきた泥棒】とは、関係あるのだろうか?未読品。


【見えない盗品】
だんだん本格的な犯罪になってくる。
ペットショップはない方がいいという僕(二葉)の考えに、激しく同意。

卒業論文(用)にと進められたのは、【六の宮の姫君】。北村薫だっけ?北村作品は、あまり読んでいない。


特別便として
【ホリデーとホテルと僕】では、なんと【配達あかずきん】がお勧めだった。
このシリーズ、全部は読み切っていないが。


関連記事
【青空の卵】(12.11.21)

【仔羊の巣】(13.03.07)

【シンデレラ・ティース】(13.02.27)

【先生と僕】(18.01.30)

【ホテルジューシー】(14.04.18)

【ワーキング・ホリデー】(13.01.30)


先生と僕
Kindle版価格:497円


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2018.01.29

(ひもとく)女子の居場所

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(ひもとく)女子の居場所 人の数だけ正解がある トミヤマユキコ

何気なく読んできて、【プリンセスメゾン】が出てきたので、オヤッと思った。
単行本ではなく、月に一度サイトで公開されるのを読んでいる。
居酒屋に勤める沼ちゃんこと沼越さんは、一生懸命お金を貯めて、ついにマンションを買う。
本書については、過去に書いている。

プリンセスメゾン(15.03.07)

また初めから読みたくなった。


この記事ではあと、【傘寿まり子】と【白エリと青エリ】というのも紹介されている。

【傘寿まり子】は、文字通り80歳になった女性が主人公。小説家として自立しているのに、家で居場所がなくて家出する話。

【白エリと青エリ】は、高校生エリが家族にインタビューして廻って、仕事を通しての居場所について考えていくというもの。


【傘寿まり子】の方は、都合良く昔の恋人が出てきたりと、少々低い評価もあったのでパス。
【白エリと青エリ】は、読んでみようかな。


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2018.01.28

昭和24年頃鉄道事情(?)など

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「鉄道事情」などという、ご大層な話ではまったくない。
鮎川哲也【黒いトランク】(18.01.27)に出てきた汽車たちが楽しかったから。

東京から長崎までも、直通で走る準急があったり。この頃の移動は、本当に大変だったろう。
この年は、まだ国内航空は飛んでいなかったらしい。だからミステリでも、飛行機利用の話は使えなかった。国内航空の再開は、26年8月だったという。


これよりもっと後だが、夏休みに祖父母の家へ行くとき、大阪駅から「国府津」行きに乗っていた。読み方も知らず、だが毎年のことだから駅名だけはしっかりインプットされていた。
後年この駅名が「こうづ」であり、神奈川県にある駅だとは、やはり何かミステリを読んで知ったのだった。

ちなみに帰路は、岐阜駅から「糸崎」行きに乗っていた。糸崎は広島県三原の近くだとは、つれあいに聞いた。


他にも、「省線」という言葉に反応。
たしか野坂昭如の【火垂るの墓】の冒頭。主人公が亡くなる場面で、「省線三宮駅云々」とあったような気がするが……。


駅前には靴磨きの少年がいたり。
旅館の暖房が火鉢だけだったり。
鉄道で荷物を送るのには、4枚の券を使ったり。利用者に渡った以外は、ちゃんと駅に保存してある。「チッキ」という言葉も出てきた。

この【黒いトランク】に出てきた時刻表は、24年当時のものだと、著者の(註)にあった。そのまま掲載されていて、iPadでは読める。

時刻表をみて色々空想することは、すっかりなくなってしまったなぁ。


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2018.01.27

鮎川哲也【黒いトランク】

黒いトランク

黒いトランク鮎川 哲也 著
税込価格: 821円
出版 : 東京創元社
ISBN : 4-488-40303-4
発行年月 : 2002.1
利用対象 : 一般

千九百四十九年も押し詰った鬱陶しい日の午後、汐留駅前交番の電話のベルが鳴り、事件の幕が切って落とされた。

汐留駅に着いた荷物から、異臭がする。
中には、腐乱した屍体が入っていた。被害者は、馬場版太郎。
荷物を送ったのは、近松千鶴夫。
しかし近松は、逃げも隠れもせず、旅先から妻にハガキを送ったりしている。

その近松が、水死体で上がった。
状況から自殺と判断した警察は、事件は一件落着と踏んだのだが……。

この間、当時(昭和24年)の鉄道事情など判って、興味深い。
また、著者による言葉の説明なども親切だ。


さて、終わった事件のはずなのに、ここで鬼貫警部登場。

実は自殺した加害者近松は鬼貫の学生時代の友人で、一人の女性を争った仲だった。
その未亡人に請われてはるばる九州までやってきた鬼貫は、真相を探るべく再度調べ直す。


で、ここからが実に面白かった。
出てくる関係者が全部、鬼貫の学生時代の同期なのだ。
また、彼らの名前がふるっている。

被害者が馬場版太郎で、最初の容疑者が近松千鶴夫。
以下、蟻川愛吉・膳所善造。近松と謎の人物を運んだトラック運転手が、彦根半六。
他にも、楠山薫.。更には、加藤数馬という鉄道公安官や吉田与五郎という掏摸も。

と、姓名の頭が同じアルファベットになる。このことに特に意味はないようだが、遊び心だろうか。


最後は、鉄壁のアリバイを崩していく鬼貫と犯人との頭脳戦になる。

時刻表トリックも出てくるが、今回は人間模様の描写が多かった。
動機が、ちと弱いかな。


黒いトランク
Kindle版価格:648円


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2018.01.26

広辞苑、誤り指摘の「LGBT」などを訂正

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広辞苑、誤り指摘の「LGBT」などを訂正 HPに掲載

『人間のすることだから間違う』とは、飯間先生の言葉。
大切なのは、間違いを見つけたら(指摘されたら)、検証して糺すことだろう。


アプリ版は、アップデートで訂正するのかな?まだ動きはないが……。
レアもの(?)なのに、ちょっともったいないような気もするが。
辞書だから、そんなこと言っちゃいけないんだ。


画像は昨夕、17時でもまだ明るい。すっかり日が長くなった。


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2018.01.25

金田一春彦【ことばの歳時記】

ことばの歳時記

ことばの歳時記金田一 春彦 著
税込価格: 724円
出版 : 新潮社
ISBN : 4-10-121501-4
発行年月 : 1992
利用対象 : 一般

昭和40年の1年間、新聞に連載された金田一春彦流の「ことば」で季節をみつめた歳時記(ジュンク堂 折々のHONより)

365日の一日一日に短いタイトルを与えて、それにまつわる話を書いてある。
なるほど、新聞で毎日読むに相応しい言葉が並ぶ。

これらをほぼ日手帳の「5年日記」に少しずつ書いていく。細かい文字で読むのが大変だから、丸々一日分を書くのは困難だ。しかし5年掛ければ、何とか写し取ることは出来よう。


ことばの歳時記
昭和48年8月30日発行
昭和62年3月5日30刷


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2018.01.24

「話す方が4倍速い」生産性アップに音声入力

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「話す方が4倍速い」生産性アップに音声入力。本執筆、おかず1品、英語授業の字幕も

日野原重明先生は、Facebookを音声入力なさっていたとか。

自分の場合は、Siriを使っている。これだと、ロックされていても使えるから。
またPostEverでも、簡単なことは音声入力で間に合う。

原稿も音声入力でというのは、やってみると面白いかも。
自分はタイピングは早いのだが、如何せん、最近手の痛みが強いのだ。


画像は、3年前の元旦。あの時はビックリしたなぁ。


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2018.01.23

凄腕つとめにん)広辞苑の新版に加えた項目、約1万

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凄腕つとめにん)平木靖成さん 広辞苑の新版に加えた項目、約1万


飯間先生が仰っていたが、広辞苑で間違いが少し見つかったからといって、「もう広辞苑買わない」と短絡的にならないでほしいと。
10万語のうちのほんの少し。

そして、岩波書店は前向きの対応を検討している。


この平木さん、国語辞典ナイトの新年会にも出席なさるようだ。

行きたいなぁ!


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2018.01.22

鮎川哲也【憎悪の化石】

タイトル憎悪の化石

憎悪の化石鮎川 哲也 著
税込価格: 713円
出版 : 光文社
ISBN : 978-4-334-76699-3
発行年月 :2014/02/13
利用対象 : 一般

熱海の旅館で湯田真壁なる男が殺された。所持品から特定の人物を脅喝していた疑惑が浮上、湯田に恨みを持つ者を絞り込む捜査陣だが、疑いのある人物にはすべてアリバイが成立していた...

この殺人の前段として、プロローグ的に婚約中で幸せな女性が自殺するという事件が入っている。

「鬼貫警部事件簿」とあるのだが、警部はなかなか登場せず、三分の二くらい行ったところで、やっとお出ましになる。
熱海署で手を焼いて、事件が本庁に持ってこられたという設定だ。

鬼貫と同僚丹那は、記録を詳細に調べて、ある違和感を持つ。
これは自分もアレッと思ったところなので、あとの展開が楽しみだった。


と、ここまで、鬼貫登場場面あたりでの記述。


そして、引きつづき読む。

すごく面白かった。
熱海署と静岡県警ががんばって調べても解決出来なかった事件。
しかし鬼貫は、丹念な調査と聞き込みで、真相に近づいていく。

時刻表トリックが、やはり抜群。
本書の時代から5年後に新幹線開通となるのだが、もっともっと古き良き時代の話のような気がする。

西鹿児島から東京まで、普通に特急が走っていたんだ。
しばらく、鬼貫ものにはまりそう。


鮎川哲也作品
黒い白鳥(16.07.24)


憎悪の化石
Kindle版価格:702円


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2018.01.21

小さな変化

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ココアを袋から容器に入れ直すとき
一度に袋から移そうとすると、細かな粒子がパーッと散って大変だった。チマチマと、大きい方のスプーンで移す必要があった。(森永ココア)
「貼るカイロ」を取り出すとき
「切り口」とあるところを破りとるのだが、これが大概チョコッとだけしか破れないのだ。あとは小さな隙間に小指を入れて隙間を開けようとするのだが、袋が固いのでなかなかうまくいかない。(桐灰カイロ)


ところが最近、ココアは舞い散らなくなり、カイロはスッと開封できるようになった。

もしかしたら、同じように感じた方からの「ご意見」があったのかもしれないし、内部で改良しようということになったのかもしれない。


率直に使い勝手などで意見を言うことは、大切だと思う(自分はしたことがないが)。それによって商品が改良されれば、それは利用者への利益になるから。


なんだか、「でも……」と続けたいような書き方だなぁ。


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2018.01.20

【ふるいせんろのかたすみで】

ふるいせんろのかたすみで

ふるいせんろのかたすみでチャールズ・キーピング (著), ふしみ みさを (翻訳)
税込価格: 1,728円
出版 : ロクシン社
ISBN : 978-4-907542-51-1
発行年月 : 2017/10/31
利用対象 : 一般

古い線路のそばに、6軒の家が連なる長屋がありました。住んでいるのは、年老いた貧しい人ばかり。

図書館から届く本の中には、なぜ予約したのか覚えていないものも多い。
本書もそうした一冊だが……


たった6軒であっても、それぞれの生活は違う。
文句ばかり言って暮らしている人もいれば、元自転車レーサーで、子どもたちから「自転車おじさん」と呼ばれている男性も。彼にかかれば、ゴミ捨て場の部品も、ピカピカの自転車になる。


共同で買ったくじが当たったとき、かれらはどう変わったか、いや変わらなかったか。

好きなだけ食材を買って、太ってしまった女性がいる。

家と隣の空き地を買って、バラを植え、子どもたちの遊び場にした女性もいる。

一番変わらなかったのは、かの「自転車おじさん」だった。かれはこれまでと同じように、自転車を組み立てているのだった。


そうしたことを淡々と綴っているだけの本だが、読んだあと何となく考えさせられる。


ふるいせんろのかたすみで
2017年10月28日初版第1刷発行


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2018.01.19

Amazon Echoが来た

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「Amazonエコー」が届いた。
設定に少々手こずったが、何とか接続出来た。音楽再生はできる。
でも、声かけ方法が未だわからない。

ま、ボチボチいこか。


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2018.01.18

【現代華文推理系列第二集】

現代華文推理系列第二集

現代華文推理系列第二集冷言 (著),‎
鶏丁 (著),‎
江離 (著),‎
陳浩基 (著),‎
稲村文吾 (翻訳)

単独でも販売中の四作の華文ミステリ短篇、冷言「風に吹かれた死体」、鶏丁「憎悪の鎚」、江離「愚者たちの盛宴」、陳浩基「見えないX」の合本版。


見えないXを読んで面白かったので、本書を読んでみようと思ったもの。

しかし、【風に吹かれた死体】は気持ちが悪くなり、早々に読むのを止めた。

【憎悪の槌】
これは、面白かった。
最後に大どんでん返しが待っていた。そこで初めて、タイトルの意味が判った。

大学を出て兄の世話になっている僕は、不動産屋に無事就職することが出来た。
兄は警察官で、ミステリ好きの弟に、事件の話を色々してくれる。
今回は、連続密室事件だ。

実際に刑事が家族とは言え他者に事件の話をするかどうか疑問だし、捜査の秘密を漏らすことはけしからんと思うが。

その就職先で、同僚が殺される。連続密室事件の第三の犠牲になったのか。

僕はなにかと眼をかけてくれる支店長に、兄の素性と事件の話をする。これはもっとけしからんと思うが。

幾つか伏線は張られていて、注意深く読めば気づくはずのところもあるのだが、お見事!
しかし犯人は二人も殺害しながら、復習は遂げられなかったのか。


【悪者たちの盛宴】

これはちょっとしたドタバタ劇だった。
あらゆる手を使って(恩人をも裏切って)材をなした男と、その妻・娘。
男のせいで仕事を失った女と、その夫(タクシーの運転手)・娘。

娘同士は同級生で仲がいい。

そこにカメラマン助手が加わって、富豪の娘の誘拐劇がはじまる。

お互い顔を合わせているのだが、直接の知り合いでないため気がつかない。

富豪の娘はタクシーに乗り、親友の父親とは知らずにいい人だと思う。
カメラマン助手はタクシー運転手の娘を富豪の娘と勘違いする。
彼は、富豪から誘拐の金を取りに行くのに、そのタクシーを使っている。
更に彼が車に置き忘れた富豪の娘のiPhoneを使って、運転手は金儲けをおもいつく。

そこに、密かに復習の時を狙っていた過去の恩人も動き出す。

しかし事態は思いもかけない方向へ進み、悪は勝ち、弱者は滅びるのだった。

話の展開は非常に面白かったのに、後味が良くなかったのは残念。


現代華文推理系列第二集
Kindle版価格:500円


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2018.01.17

広辞苑第7版

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ことばは、自由だ。

広辞苑第7版移行版と、10月の検索語(17.03.31)で書いたように、移行版を入手していると無料でアップデートして貰えるのだった。

しかし電子辞書の不便(?)なところは、最初から順に読むという使い方が出来ないことだ。勿論検索性に優れているし、それこそが醍醐味なのだろうが、なぜか寂しい。


発売後さっそく、

新広辞苑、「LGBT」の説明に誤り 岩波、修正を検討という話題も出ていた。


今日は長く放置していた歯科通い再開。
これまでと違う、駅前に新しくオープンしたクリニックに行く。以前のところは技術的には良かったのだが、診察のシステムがどうも合わないというか……。

今回のところは、息子が本院に長く(メンテに)通っているので、良さそうかなと思ったからだ。

初めてということで色々治療方針の説明があったりして、2時間以上かかった。


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2018.01.16

今年初めて




色が褪せてきているような
ここは 夏の方が似合うかな


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雲が多いです




これから 気温は上がるのかなぁ


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「バスの中、そっと娘を見守って」 母の願いに6人が

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「バスの中、そっと娘を見守って」 母の願いに6人が

いいアイデアだなぁと思う。
後ろ姿だけど、見守る学生もいい感じ。

しかし、こういう風に本人が判ってしまうことで、次の心配が出てくるのではと、心配。


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2018.01.15

貴志祐介【硝子のハンマー】

硝子のハンマー

硝子のハンマー貴志 祐介 著
税込価格: 950円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4-04-197907-5
発行年月 : 2007.10
利用対象 : 一般

日曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には強化ガラス。オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。

防犯コンサルタント(実は泥棒)と女性弁護士という、変わったコンビの探偵。
泥棒が探偵になるのは、森博嗣の保呂草(字が合ってるかな?)シリーズがそうであったような。

それはともかく、密室殺人ということで、次から次へと繰り出す榎本の推理と防犯(防犯破り?)グッズが面白い。
そんなわけで、第一部の「見えない殺人者」は非常に面白かった。
ようやく解決、というところで、突然ストップ。

第二部にあたる「死のコンビネーション」では、まったく違う話が始まる。
犯人に視点を合わせた物語なのだが、こちらは少々辛い。

結果的に当初の目的であるえん罪を晴らすことは出来たのだが、依頼者の人格のせいもあっって、スッキリ気分とはいかなかった。


これはシリーズもののようで、青砥・榎本コンビの活躍をもう少し見てみたい。
あと、榎本の重要な情報源である「ハゲコウ」こと鴻野刑事が面白い。


著者の作品は【青の炎】(05.08.19)以来だと思うが、あの時は切なかった。


硝子のハンマー
Kindle版価格:719円


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2018.01.14

山あいの高齢者、EVで無料送迎 電力も地元産活用へ

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山あいの高齢者、EVで無料送迎 電力も地元産活用へ

石徹白へは、小学生の頃行ったことがある。
叔父が単身で赴任していた。

最近鉄分不足でもあり、再訪したいところだ。


今朝起きたら、うっすらと積もっていた。
寒いなぁ。石徹白の寒さは、こんなもんじゃないだろうが。


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2018.01.13

世の中 捨てたものじゃない

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「はれのひ」被害に遭われた新成人の皆様へ

キングコングの西野亮廣という方は、存じ上げない。
もしかしたら、売名行為だという人がいるかもしれない。

でも、ここにはっきり書いていらっしゃる。

レターポットのユーザーはそれを望んでいるし、僕にしてみればレターポットを知っていただくキッカケにもなるので、ウィンウィンウィンです。

レターポットという、面白い企画を知るきっかけにもなった。


また、松任谷由実さんのご実家は呉服屋さんとのことで、ここでもクラウドファンディングを使って支援しようとなさっているというニュースもあった。


悲しい経験が、嬉しい笑顔に変わればいいね。


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2018.01.12

ようやく始動?

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12月中旬、つれあいがインフルエンザにかかって、こちらもパニック状態に。
「近寄るな、うつすな」と、家庭内隔離をば。

幸い病院の吸入処置が劇的に効いて、そのあと二日ほどは元気に年賀状作成などしていた。
ところが、発症から5日ほど経過したところで遠出したのがよくなかったようだ。

その後、一向に回復の兆しが見えず、年末に。

そうこうするうちに、自分も年末の寒い日に他出したのがたたって風邪を引いてしまった。
これがまた長引いたのなんのって!

病院へは行かず市販薬をとっかえひっかえで凌ごうとしたのだが、発熱を伴った時点で病院へ。
インフルエンザではなかったのは、幸いだった。


そんなわけで、年末28日から昨日まで、通院の一日をのぞいて、家籠もりの年明けだった。

昨日も午前の部が終わった時点でかなりきつかったのだが、何故か午後の部が終わった頃には少しマシになっていた。


昨夜はよく眠れて、今日は平常に近い状態にまで戻ったようだ。


画像は、昨夕の「かささぎ橋」。


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2018.01.11

陳 浩基【見えないX】

見えないX

見えないX陳 浩基 著 ,‎
稲村 文吾 訳
Kindle版
税込価格: 200円

「僕」が雨宿りのために偶然潜り込んだ講義は、推理小説がテーマだった。初回の授業として、学生たちに紛れ込んだ「X」を探し出すゲームが始まる。

「現代華文推理系列 第二集」の中の一篇らしい。

いやー、実に面白かった。一気読み。

その「X」を当てるゲームもだが、最後の最後に明かされる真相(?)も。
いや、単に思い込みでだまされていたのは、読んだ本人(すなわち 涼)だったのだが。

ヒントは全部最初に提示されており、それを丹念になぞっていけば、そんなに難しくはないはずなのに。


作品の中では、名探偵コナンや金田一君、それに幸田未来の名前も出てきて、香港でも有名なのだなとわかった。


しかし、単品が200円で、合本された「第二集」がunlimitedって、どういうわけだろう。


見えないX


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2018.01.10

iPhoneアプリ:Scannable

Scannable

これは、なかなか優れたアプリだ。

手書きしたものを、きれいにスキャンしてEvernoteに保存してくれる。

Evernote側では、専用のノートブックを作ってもいいし、規定のノートブックがある場合は、自動でタグ付けしてくれる。

毎日のノートを、スキャンしていこう。


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2018.01.09

内田康夫【赤い雲伝説殺人事件】

赤い雲伝説殺人事件

赤い雲伝説殺人事件内田 康夫 著
税込価格: 555円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4-04-160705-3
発行年月 : 2014/07/15
利用対象 : 一般

東京で、素人画家・小松美保子の「赤い雲」の絵を買った老人が殺され、その絵が消失した。絵に重大な謎が秘められていると見た探偵・浅見光彦は、老人の出身地、瀬戸内海の寿島に向かう。島は原発誘致にからみ、推進派と反対派に二分される騒動になっていた。 (廣済堂出版作品紹介より)

内容とは直接関係ないが、浅見光彦って愛煙家だったっけ?
本書では、浅見も他の登場人物も、実に頻繁にタバコを吸う。時代が(?)そうだったからだとしか思えないが。


小松美保子は、画家になりたいがまだ躊躇するものも残っている新米。
その彼女が所属する松風会の展覧会で出会ったのが、被害者白井達雄。美保子の絵を食い入るように見つめていた白井は、その絵を買うという。

展覧会が終わったあと、美保子は手付金の残りを貰うためもあって、絵をホテルまで届ける。


その白井が殺されたらしい。
警察は松風会のメンバーから事情を聞こうとするが、なんとそこには、浅見の母雪江がいた。

雪江というのは、本当に多才だ。
俳句もするし、絵も描くのか。

その母に頼まれて事件に関係することになった浅見だが……。


白井が殺された夜、美保子の絵も盗まれる。
その原画のスケッチはモノクロであるのが、事件解明を少し遅らせる鍵になっている。

そして、白井が陳情に訪れようとしていた大山代議士も、お国入りした日の夜、殺される。

参議院議員、県会議長、大山代議士の秘書など、国政と原発を巡ってのそれぞれの思惑の中、さらに悲劇が起こる。


舞台になった寿島を訪れていた浅見は、少しずつ真相に近づいていく。

しかし、事件の発端が美保子が描いた絵だというのは、何だか後味が悪いが。


赤い雲伝説殺人事件
Kindle版価格:375円


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2018.01.08

ほぼ日手帳の使い方

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毎年1冊は購入している「ほぼ日手帳」だが、今回Web経由で買ったら付録が付いてきた。(ロフトでもついてくるのかな?)

一つはボールペンで、これは定番。
それから「献立」と「料理名」が判るというサイコロ。これの使い方はイマイチだったので、使わない。

そして、A3で1枚の「LIFEのBOOK」というリーフレット。
この中面には、色んな立場の人(???)の「使い方」が載っている。

カンガルーは、『育児日記ですよ。』 なるほど
お坊様は、『髪型を変えられないので、手帳のカバーをとりかえて楽しんでいます。』 いいですね。
頭にわっかが載っているから、天使さまかな?『ストレスの多い仕事なので、「日々の言葉」を読んで癒やされます。』 いやー、おつかれさまです。


カッパどん『今年は「きゅうりソムリエ」の資格を取るまでの記録になりそう』 がんばって下さい!
なまはげさん『「わるい子帳」はべつにあるんで、純粋にスケジュール帳ですね。』 って、あちこち出没なさるのね。
サンタクロースさん『お金のことを書いてますね』 何でやろ??


火星人『地球旅行した友人にもらって。地球のおみやげに買ってく人、多いみたいですょ。』そんなに人気なの?
エリートサラリーマンらしき人『「あれ?キミもほぼ日手帳?!」みたいな出会いを狙っています!』 商談がうまくいけばいいですね。
ちょっと小太りのおばあさま『書くことはそんなにないんですケドね。孫とおそろいなの、コレ。それだけで嬉しいの。』そうです、そうです! 最高の一冊ですね。


白鳥?(にしてはホッソリしている)『渡り鳥なんで。その土地その土地の葉っぱとかはってます。』 いい使い方だわ。
若い女性『当時の彼と使いはじめて。ええ。手帳だけはずっと続いてマス.。』 ということは……。あとは聞かない。
ロボット『デジタルなものに頼りがちなので。紙とペンって、いいですよネ。』 そのとおり!


いずれもいずれも、名言ではないか!


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2018.01.07

仙さん 逝く

20171122_1523521

星野さん「最期は昼寝でもしているような」楽天発表全文

星野仙一さんが死去 プロ野球中日・阪神・楽天で監督


三つの球団の担当記者の追悼文がせつない

「散歩」と称したリハビリ 星野さん「絶対戻るからな」
星野監督の楽天時代、担当記者が振り返る→楽天時代の担当記者

ベンチ蹴り扇風機壊しても 星野監督、闘将の陰の優しさ
これは、阪神時代のこと。

中日時代のこと
父のぬくもりは知らないが…星野監督の「2人のオヤジ」


いつも怒っているイメージがあるが、こうした面も持っていた。


それにしても、野球少年はやはり、一度は巨人にあこがれるのだな。


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2018.01.06

【「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル】

「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル

「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナルMarie 著
税込価格: ディスカバー・トゥエンティワン
出版 : PHP研究所
ISBN : 978-4-7993-2181-2
発行年月 :2017/10/13
利用対象 : 一般

いつもごちゃごちゃの頭がすっきり整理される。タスク、スケジュール、夢など「私のすべて」を管理できる…。1冊のノートになんでも箇条書きで書き出すだけの手帳術、バレットジャーナルのつくり方、使い方を紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】

こんなのが、世界中で流行中なんだって?
これまでの「ToDoリスト」とどう違うの?と思いながら読んでいく。

第1章では、「パレットジャーナルのつくり方、はじめ方」で、ここでパレットジャーナルの説明もある。
ToDoリストやチェックリストで多く使われている、頭に□をつけて済んだら中にレ点を付ける方法と違って、頭に「点」を打つ方法。
この点のことを、「パレット」と呼ぶらしい。

別に□でもいいと、著者は言うが。


毎日タスクを書き足していく。
その際、前日し残したことは新しいタスクページに移す。これが、アプリのように簡単にドラッグアンドドロップではなく、手書きであることがミソなのだ。
移す際、本当に必要なタスクかどうか考えることも必要だという。
それも含めて、前日のタスク欄を空っぽにすることが重要であるらしい。


第2章では、著者の方法を公開しつつ、自由度の高い「パレットジャーナル」だから、参考程度に考えてほしいとのこと。

第3章では「コレクションアイデア」を勧めたり、第4章では実際に作っている人の事例を並べてある。

この事例を見ていると、随分カラフルだ。
ほぼ日手帳でも思うのだが、絵心のある人は楽しい手帳やノートになるが、そうでないものにとっては、単に記録しておくものでありたい。

先に「こういう手帳を」という思いが強いと、そうしたフォーマットを作るのに疲れ果ててしまう。
それでは、本末転倒のような気がする。


実際に自由に書き込んで行けばいいのであれば、それを採用して様子を見よう。


「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル
2017年10月15日第1刷
2017年11月1日第2刷


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2018.01.05

矢部太郎【大家さんと僕】

大家さんと僕

大家さんと僕矢部 太郎 著
税込価格: 1,080円
出版 :新潮社
ISBN :978-4-10-351211-0
発行年月 :2017/10/31
利用対象 : 一般

お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎と一風変わった大家さんとの“2人暮らし”を描いた、ほっこりあたたかなコミックエッセイ。『小説新潮』連載を加筆修正し単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】

朝日新聞に毎日掲載されている「折々の言葉」に、12月31日付で紹介されていたらしい。

年だからもう転べないのです 矢部さんはいいわね まだまだ何度でも転べて
矢部太郎の大家さん

これを読んで、即読みたくなったもの。


申し訳ないが、「カラテカ」というコンビは存じ上げない。

しかし「人物紹介」の「矢部太郎」に

同世代の女性より、大家さんの方が話が合う。
とあった。
矢部さんに、お目にかかりたくなった。

勿論、ステキな大家さんにも。
終戦の年に17歳だったということは、敬愛する叔父より一つ下だ。
マッカーサー元帥を素敵だという大家さんは、矢部さんのジョークについていけない。
というか、矢部さんが大家さんについていけないのだ。

しかし、矢部さんは「大家さんの笑いのツボ」を探そうとするのだ。


庭の草むしりを頼まれた僕は、調子のいい後輩を連れて行く。場を考えずに発言する後輩に僕はハラハラするが、大家さんには意外と受ける。
その後輩が大家さんの入院先を見舞ったとき、自分が持って行ったお見舞いより彼のお見舞いに関心を示した。
それにちょっと嫉妬するのがかわいかったり。

「ほのぼの」という感想が多いが、かなり深刻な感もある。

続編、出ないかなぁ。


それにしても、「折々の言葉」の鷺田先生は、コミックもターゲットになさっているのだ。


大家さんと僕
Kindle版価格:1,000円


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2018.01.04

有栖川有栖【長い廊下がある家】

長い廊下がある家

長い廊下がある家有栖川 有栖 著
税込価格: 617円
出版 : 光文社
ISBN : 978-4-334-76591-0
発行年月 : 2013/07/10
利用対象 : 一般

廃村に迷い込み、辿り着いた“幽霊の出る”家。そこには、隣の家と地下で繫がる長い長い廊下があった…。【「TRC MARC」の商品解説】より

中編の表題作の他、収録作品は
【雪と金婚式】と【天空の眼】【ロジカル・デスゲーム】の三つの中短篇。


【長い廊下がある家】

これは、完全にクイーンのパクリではないか。
詳細は忘れたが、夜が明けて外から家を見た主人公の驚いている挿絵は覚えている。
たしか、その家にたどり着くまでに、あちこち引き回されたのではなかったか。

そのタイトルも、何という作品(短編集)にあったものかも、思い出せない。

仕方ないから、カーの短篇を根気よく読み直すことにするかな。


【雪と金婚式】

これは良かった。

雄二と安曇は、金婚式を迎えた夫婦。
雄二は学習塾を経営していて、まずは穏やかな晩年を迎えている。

気がかりは安曇の妹の夫だった(妹は亡くなっている)、重森の存在だ。
学生相手に詐欺を働いて、警察に捕まったこともある。落ちぶれて頼ってきた彼を、雄二の温情で離れに置いているのだ。


その重森が殺された。

金婚式の夜降った雪が関係してくるのだが……。

雄二の、若者への温かい気持ちと「雪は降る」のメロディーがあいまって、いい効果を生み出している。


【天空の眼】は、珍しく有栖一人で事件を解決する話。

有栖のご近所に住む女子校の先生が、教え子がおびえていると相談してくる。
心霊写真を撮ったらしいというのだが、その関係者が殺され、教え子の同級生に殺人の疑いがかかる。


有栖が小説ネタとして考えたことが瓢箪から駒になり、さらに旅行中に真相に迫るという話。


最後の【ロジカル・デスゲーム】では、火村あやうし!

ストーカーのような千舟に連れられて行った家で、火村はデスゲームをやらされる。
必至で頭を回転させ、どうやって彼は窮地を脱したか。


そのゲームを、書いてみる。

赤・青・緑の三色のグラスの中の一つには、毒が入っている。
その中の一つを火村が取り、千舟は毒の入っていないグラスを取る。
もう一つのグラスと代えてもいいと、扇動する千舟。

千舟に背を向けて貰った10秒間に、火村がしたことは……。

自分は絶対安心だと思っていた千舟の狼狽を、火村は見逃さなかった。


長い廊下がある家
Kindle版価格:594円


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2018.01.03

【陳浩基『13・67』の魅力とは】(文春e-Books)

『13・67』の魅力とは

陳浩基『13・67』の魅力とは陳 浩基著
税込価格: Kindle unlimited
出版 : 文藝春秋

【2017年 週刊文春ミステリーベスト10、本格ミステリ・ベスト10 海外篇第1位!!】 オールタイムベスト級の傑作と話題沸騰! 華文(中国語)ミステリーの記念碑的作品の魅力を余すところなく紹介する

なのだが、やはり佳境に入ったところで、おしまい。
元々の【13・67】は、6つの短篇からなっていて、時代を逆に遡っていく。
クワンの活躍をあますところなく描いているようだ。

しかし、Kindle版でも1,500円と高い。


だが、今野敏や横山秀夫の警察小説愛読者にはオススメだと、解説にあった。
また、この【13・67】が描く50年の外側には、19世紀末から20世紀初頭の「世界の百年」があるとも。


ちなみに本書には、著者の陳浩基インタビューもあって、こちらもなかなか興味深い。
最近の香港警察に対する厳しい世評を受けて、著者は

あえて素晴らしい一人の刑事の話を描きたくなったのです。
という。

であるからして(?)、若干不満ではあるものの、本書は本書でそれなりに面白かった。


せっかく巡り会った著者だからして、まずは【見えないX】をポチッとな!今年、初「ポチッ」なり。
こちらも、面白そう。


『13・67』の魅力とは
Kindle版価格:0円


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2018.01.02

パントリーチャレンジ事始め

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年末ともなると、冷蔵庫・冷凍庫はビッシリ一杯になる。
元旦に若干減って、三が日の内にどんどん減っていくのは、楽しいものだ。

そこから派生して、「パントリーチャレンジ」をすることにした。


これは何も自分の発案ではなく、いつも巡回している筆子さんのブログで教わったことだ。

パントリーチャレンジ、すなわち「家にある食材を食べつくすまで買い物に行かないチャレンジ」ということになる。
これは、正月のように買物に行かない時には有効だ。

といっても、青物などは必要に応じて補給しながら、メインの食材はあるものを使い尽くすことにする。


毎年、年明けには何となくしていたことを、今回は気を入れて実行しよう。
予算の食費に余裕が出たら、美味しいものを食べに行きたい。


今年は、「サンダーバード」に乗るぞ!


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2018.01.01

12月の読書メーター

12月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2747
ナイス数:31

終電の神様 (実業之日本社文庫)終電の神様 (実業之日本社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/12/post-6d85.html
読了日:12月30日 著者:阿川大樹
吉本由美「一人暮し」術・ネコはいいなア (シリーズ日常術 3)吉本由美「一人暮し」術・ネコはいいなア (シリーズ日常術 3)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/12/post-d4a1.html
読了日:12月26日 著者:吉本 由美
ラジオ深夜便誕生日の花と短歌365日 (ステラMOOK)ラジオ深夜便誕生日の花と短歌365日 (ステラMOOK)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/12/365-8e6b.html
読了日:12月23日 著者:鳥海 昭子,柳 宗民,鳥居 恒夫
小説の言葉尻をとらえてみた (光文社新書)小説の言葉尻をとらえてみた (光文社新書)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/12/post-b58d.html
読了日:12月20日 著者:飯間 浩明
はじめアルゴリズム(1) (モーニング KC)はじめアルゴリズム(1) (モーニング KC)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/12/post-bb0c.html
読了日:12月17日 著者:三原 和人
地下アイドルが1年で東大生になれた! 合格する技術地下アイドルが1年で東大生になれた! 合格する技術感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/12/post-8748.html
読了日:12月15日 著者:桜 雪
扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/12/post-eae2.html
読了日:12月12日 著者:石持 浅海
風のマジム (講談社文庫)風のマジム (講談社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/12/post-d281.html
読了日:12月11日 著者:原田 マハ
わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫)わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/12/post-25c3.html
読了日:12月09日 著者:石持 浅海
寝台特急「はやぶさ」の女 (中公文庫)寝台特急「はやぶさ」の女 (中公文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/12/post-b3ae.html
読了日:12月05日 著者:西村 京太郎
遊戯 (講談社文庫)遊戯 (講談社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2017/12/post-ce7a.html
読了日:12月02日 著者:藤原 伊織

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