« Amazon Echoが来た | トップページ | 小さな変化 »

2018.01.20

【ふるいせんろのかたすみで】

ふるいせんろのかたすみで

ふるいせんろのかたすみでチャールズ・キーピング (著), ふしみ みさを (翻訳)
税込価格: 1,728円
出版 : ロクシン社
ISBN : 978-4-907542-51-1
発行年月 : 2017/10/31
利用対象 : 一般

古い線路のそばに、6軒の家が連なる長屋がありました。住んでいるのは、年老いた貧しい人ばかり。

図書館から届く本の中には、なぜ予約したのか覚えていないものも多い。
本書もそうした一冊だが……


たった6軒であっても、それぞれの生活は違う。
文句ばかり言って暮らしている人もいれば、元自転車レーサーで、子どもたちから「自転車おじさん」と呼ばれている男性も。彼にかかれば、ゴミ捨て場の部品も、ピカピカの自転車になる。


共同で買ったくじが当たったとき、かれらはどう変わったか、いや変わらなかったか。

好きなだけ食材を買って、太ってしまった女性がいる。

家と隣の空き地を買って、バラを植え、子どもたちの遊び場にした女性もいる。

一番変わらなかったのは、かの「自転車おじさん」だった。かれはこれまでと同じように、自転車を組み立てているのだった。


そうしたことを淡々と綴っているだけの本だが、読んだあと何となく考えさせられる。


ふるいせんろのかたすみで
2017年10月28日初版第1刷発行


|

« Amazon Echoが来た | トップページ | 小さな変化 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« Amazon Echoが来た | トップページ | 小さな変化 »