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2018.01.15

貴志祐介【硝子のハンマー】

硝子のハンマー

硝子のハンマー貴志 祐介 著
税込価格: 950円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4-04-197907-5
発行年月 : 2007.10
利用対象 : 一般

日曜日の昼下がり、株式上場を間近に控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓には強化ガラス。オフィスは厳重なセキュリティを誇っていた。

防犯コンサルタント(実は泥棒)と女性弁護士という、変わったコンビの探偵。
泥棒が探偵になるのは、森博嗣の保呂草(字が合ってるかな?)シリーズがそうであったような。

それはともかく、密室殺人ということで、次から次へと繰り出す榎本の推理と防犯(防犯破り?)グッズが面白い。
そんなわけで、第一部の「見えない殺人者」は非常に面白かった。
ようやく解決、というところで、突然ストップ。

第二部にあたる「死のコンビネーション」では、まったく違う話が始まる。
犯人に視点を合わせた物語なのだが、こちらは少々辛い。

結果的に当初の目的であるえん罪を晴らすことは出来たのだが、依頼者の人格のせいもあっって、スッキリ気分とはいかなかった。


これはシリーズもののようで、青砥・榎本コンビの活躍をもう少し見てみたい。
あと、榎本の重要な情報源である「ハゲコウ」こと鴻野刑事が面白い。


著者の作品は【青の炎】(05.08.19)以来だと思うが、あの時は切なかった。


硝子のハンマー
Kindle版価格:719円


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