« 小さな変化 | トップページ | 凄腕つとめにん)広辞苑の新版に加えた項目、約1万 »

2018.01.22

鮎川哲也【憎悪の化石】

タイトル憎悪の化石

憎悪の化石鮎川 哲也 著
税込価格: 713円
出版 : 光文社
ISBN : 978-4-334-76699-3
発行年月 :2014/02/13
利用対象 : 一般

熱海の旅館で湯田真壁なる男が殺された。所持品から特定の人物を脅喝していた疑惑が浮上、湯田に恨みを持つ者を絞り込む捜査陣だが、疑いのある人物にはすべてアリバイが成立していた...

この殺人の前段として、プロローグ的に婚約中で幸せな女性が自殺するという事件が入っている。

「鬼貫警部事件簿」とあるのだが、警部はなかなか登場せず、三分の二くらい行ったところで、やっとお出ましになる。
熱海署で手を焼いて、事件が本庁に持ってこられたという設定だ。

鬼貫と同僚丹那は、記録を詳細に調べて、ある違和感を持つ。
これは自分もアレッと思ったところなので、あとの展開が楽しみだった。


と、ここまで、鬼貫登場場面あたりでの記述。


そして、引きつづき読む。

すごく面白かった。
熱海署と静岡県警ががんばって調べても解決出来なかった事件。
しかし鬼貫は、丹念な調査と聞き込みで、真相に近づいていく。

時刻表トリックが、やはり抜群。
本書の時代から5年後に新幹線開通となるのだが、もっともっと古き良き時代の話のような気がする。

西鹿児島から東京まで、普通に特急が走っていたんだ。
しばらく、鬼貫ものにはまりそう。


鮎川哲也作品
黒い白鳥(16.07.24)


憎悪の化石
Kindle版価格:702円


|

« 小さな変化 | トップページ | 凄腕つとめにん)広辞苑の新版に加えた項目、約1万 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 小さな変化 | トップページ | 凄腕つとめにん)広辞苑の新版に加えた項目、約1万 »