内田康夫【赤い雲伝説殺人事件】
内田 康夫 著
税込価格: 555円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4-04-160705-3
発行年月 : 2014/07/15
利用対象 : 一般
東京で、素人画家・小松美保子の「赤い雲」の絵を買った老人が殺され、その絵が消失した。絵に重大な謎が秘められていると見た探偵・浅見光彦は、老人の出身地、瀬戸内海の寿島に向かう。島は原発誘致にからみ、推進派と反対派に二分される騒動になっていた。 (廣済堂出版作品紹介より)
内容とは直接関係ないが、浅見光彦って愛煙家だったっけ?
本書では、浅見も他の登場人物も、実に頻繁にタバコを吸う。時代が(?)そうだったからだとしか思えないが。
小松美保子は、画家になりたいがまだ躊躇するものも残っている新米。
その彼女が所属する松風会の展覧会で出会ったのが、被害者白井達雄。美保子の絵を食い入るように見つめていた白井は、その絵を買うという。
展覧会が終わったあと、美保子は手付金の残りを貰うためもあって、絵をホテルまで届ける。
その白井が殺されたらしい。
警察は松風会のメンバーから事情を聞こうとするが、なんとそこには、浅見の母雪江がいた。
雪江というのは、本当に多才だ。
俳句もするし、絵も描くのか。
その母に頼まれて事件に関係することになった浅見だが……。
白井が殺された夜、美保子の絵も盗まれる。
その原画のスケッチはモノクロであるのが、事件解明を少し遅らせる鍵になっている。
そして、白井が陳情に訪れようとしていた大山代議士も、お国入りした日の夜、殺される。
参議院議員、県会議長、大山代議士の秘書など、国政と原発を巡ってのそれぞれの思惑の中、さらに悲劇が起こる。
舞台になった寿島を訪れていた浅見は、少しずつ真相に近づいていく。
しかし、事件の発端が美保子が描いた絵だというのは、何だか後味が悪いが。
赤い雲伝説殺人事件
Kindle版価格:375円
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