大竹昭子【間取りと妄想】
大竹 昭子 著
税込価格: 1,512円
出版 : 亜紀書房
ISBN : 978-4-7505-1507-6
発行年月 : 2017/05/26
利用対象 : 一般
13の間取りから広がる、シュールで奇妙な物語集。著者原案の間取り図付き。【「TRC MARC」の商品解説】より
何のきっかけで本書を読もうと思ったのかは、忘れた。
しかし間取りを見るのは子どもの頃から好きで、単純に「間取り」に反応したのかもしれない。
13の短篇からなっているのだが、最初にパラッと開いて読んだ間取りが面白かった。
玄関の扉を開けると、前と右側に扉がある。右の扉から入るとダイニングキッチンである。
正面はリビングに続いているかと思いきや。ちょうどダイニングからは窓を隔てたベランダなのだった。
そのベランダは家の半分近くを占めている。リビングの奥には寝室がある。
で、話は住み手の同居人が、ベランダにテントを張ってネコと寝ているという話。住み手は動物がダメで、怒りくるっている。
それを、語り手が聞かされるという、他愛のない話。
で、全編これ、こういう話ばかり。
そしてカバーの絵は、それらの一例だ。
双子が左右対称の部屋を与えられて、そのうち個性的になっていく話も、楽しかった。
現実にはありそうにない間取りながら、想像力が膨らんで楽しめる。
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