原田マハ【総理の夫】
原田 マハ 著
税込価格: 690円
出版 : 実業之日本社
ISBN : 978-4-408-55318-4
発行年月 : 2016/12/01
利用対象 : 一般
日本初の女性総理・相馬凛子が誕生し、鳥類研究家の夫・日和は妻を支えようと決意する。だが国民目線の政策には、政財界のおじさん連中からやっかみの嵐。果たして凛子の理想は実現するのか。【「TRC MARC」の商品解説】
相馬凜子の夫、日和の視点で書いた日記という体裁を取っている。
いつか将来に読まれることを想定して、公になることを前提にした日記だ。
なにしろ初の女性総理だから、やることすべて興味の対象。
野党に下った連中は、なんとかして凛子のあらを探そうと躍起になるが、まさに清廉潔白な凛子にはつけいる隙がない。
そこで狙われたのが日和なのだが、これは展開として読者には解る。日和はおっとりしているから、最後まで気がつかないが。
相馬家が名家であるということが、物語を有利に(?)進めているのだが、これがもっと庶民だったらどうかなと、一瞬考えてしまう。
凛子の政策や姿勢云々よりも、日和の人柄に惹かれた本だった。
しかし結局、相馬家という実力がものをいったようだったのは、ちょっと物足りない。
解説は、安倍昭恵氏だった(苦笑)。
ちょうど東京に女性知事が誕生した後くらいに、書かれた本だった。今だったら、どうだろう?
総理の夫
Kindle版価格:621円
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