松本清張【地方紙を買う女】
松本 清張 著
税込価格: 680円
出版 : 新潮社
ISBN : 4-10-110906-0
発行年月 : 2001.8
利用対象 : 一般
判決が確定した者に対しては、後に不利な事実が出ても裁判のやり直しはしない“一事不再理"という刑法の条文にヒントを得た「一年半待て」。ほかに「声」「鬼畜」「カルネアデスの舟板」など、全8編を収録する。
【顔】では、西下する井野は「月光」で京都へ、九州から向かう石岡たちは「げんかい」で、いずれも前の日の晩に乗って翌朝に京都へ着いている。
【声】
これは、こんな悲劇で終わっていたのだったっけ?
担当刑事の畠中の家では、ようやく内風呂を据えた。熱源は石炭である。
お目当ての【地方紙を買う女】
もうすぐ夫が帰ってくるというのに、不幸な女だ。
本当は、見つからねばよかったのにと思う。でも、それだと小説にならないか。
28日追記
彼女が地方紙を買う理由にしたのが、この新聞の連載小説【野盗伝奇】で、これは清張自身が書いている本だった。
つまり、地方紙に連載している杉本という小説家は清張で、また探偵役でもあるという、面白い設定。
【野盗伝奇】(14.01.11)
【投影】
いつまでも東京の一流新聞社にいた頃が忘れられない記者。
しかし、そこで知り合った人たちの好意も又、東京へ帰ってから忘れられないものになるだろうか。
【鬼畜】は、辛くて読み返せなかった。
映画では、岩下志麻がこの鬼畜を演じていた。撮影以外でも、子役たちとは距離を置いていたと話していたような。
やはり、清張は面白い。
張込み
Kindle版価格:630円
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