米澤穂信【遠まわりする雛】
遠まわりする雛(角川文庫 <古典部>シリーズ)
米澤 穂信 著
税込価格: 679円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4-04-427104-6
発行年月 : 2010/07/24
利用対象 : 一般
折木奉太郎は〈古典部〉仲間の千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛」へ参加するが、事前連絡の手違いで祭りの開催が危ぶまれる事態に。その「手違い」が気になる千反田は、折木とともに真相を推理する――。
<古典部>シリーズの第4弾とあるが、古典部というのは高校に入ってからのクラブではないのか?
とすると、新しく高校生になった折木たちの初めて遭遇する事件(?)かなと思うのだが……。
初めての作家。だが名前を見たことがあると思ったら、「作家が選んだ創元推理文庫・創元SF文庫のお気に入りの1冊を選定するフェアを開催─。」にあったのだった。
事件といっても血なまぐさいものではなく、日常の謎を折木たちが解いていくというもの。
サクサクと読めて、楽しかった。
登場人物は折木の他に、中学時代からの友人福部里志。
入学してから知り合った千反田えると、小学校から同級だった伊原摩耶花。
この4人が関係する事件(?)を、折木が解くというもの。
入学の4月から始まって、夏休みの4人での旅行、秋の催しもの、新年の行事、バレンタインデーからひな祭りまで。
表題にもなった【遠回りする雛】が良かった。
早めに咲いた桜と、その下を通る生きたひな人形。扮しているのは千反田で、この頃になると折木との距離がグッと縮まったようだ。
遠まわりする雛 Kindle版価格:603円
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