松本清張【市長死す】
松本 清張 著
税込価格: 679円
出版 : 光文社
ISBN :978-4-334-74546-2
発行年月 : 2009.2
利用対象 : 一般
愛し合う若い二人が死に場所をもとめて阿蘇・耶馬渓を彷徨い歩いた末に見つけたのは…。多彩な清張短編傑作九編を収録。【「BOOK」データベースの商品解説】より
息子と松本清張の【地方紙を買う女】の話をしていて、何故か【市長死す】のことになった。
読んだはずだが短編だから何に入っていたのだろう。【青春の彷徨】ということでKindleを探したが、ない。
本も、古書しかないようだ。
清張ははほぼ全部持っているはずだからと、2階へ行ったらあった。
なんと、昭和39年発行とある。いくらなんでもおかしいと思ったが、よく見ると寺田町の古書店のシールがあった。
読んでみたが、中身はことごとく忘れていた。
堅物の市長の、思いがけない一面が暴かれていく。
テレビを見て行動し、悲劇になる構図は、たしか【砂の器】でもなかったか。あのときは映画だったが。
探偵役は、同僚の市会議員で、醤油屋の主だという。
ユニフォームに包まれていると、人は錯覚してしまう。この盲点も、たしか何かの作品にあったなぁ。線路工夫だったような記憶があるが。
2012年に映像化されたドラマでは市長役がイッセー尾形で、市会議員は反町隆史が演じたらしい。反町は、市長の甥であるという設定だ。
ラストは随分変えてあって、木村多江が悪女を演じたようだ。げに、女はこわい。
【青春の彷徨】
カバーの裏には著者の写真が。昭和35年頃とある。
収録作は、【喪失】や【青春の彷徨】【ひとりの武将】など9篇。みんな懐かしい。
この中に、【地方紙を買う女】もある。
発行当時は、KAPPA NOVELS 全盛期か。
青春の彷徨 昭和39年4月20日初版発行
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