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2018.05.07

ジョルジュ・シムノン【メグレ夫人の恋人】

メグレ夫人の恋人

Image546ジョルジュ・シムノン (著),‎ 長島良三 (翻訳)
税込価格: 324円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4038506307(偕成社のもの 画像も)
発行年月 : 1978.6
利用対象 : 一般

メグレ物のなかでも、ずばぬけておもしろい中長編集『メグレ、最新の事件簿』から秀作9編を選んでおくる。

メグレ警視という名は知っていても、読んだことがあったかな?
むかーし、紙本で読んだような気もするが……。

表題作【メグレ夫人の恋人】とは、夫人が興味を持って見続けている公園でじっとしている老人のことを、警視がからかって呼んだ言葉。
しかし件の老人は、ある日何者かに殺されてしまう。
そして、意外な真実が……。ふーむ!

どんでん返しは面白いが、当局が絡んだ本編のようなものだと、警視でなくても悔しいなぁ。


【死刑】
これは、一風変わった作品。だと思うが、向こうではそうでもないのかな?
容疑者は、判っている。だが、証拠がない。
犯人は国外への逃亡を謀る。それを追って、メグレ警視は彼らに同行する。
同じ列車に乗り、同じホテルに泊まり、行く先々へ付いていく。

彼らが切羽詰まったとき取った行動とは。
実は、それがメグレの狙いだったとは。

国によって死刑制度が違うというところをついている。


メグレ夫人の恋人
Kindle版価格:540円


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