内田康夫【還らざる道】
内田 康夫 著
税込価格:720円
出版:祥伝社
ISBN:978-4-396-33677-6
発行年月:2011.6
利用対象:一般
奥矢作湖で死体となって発見されたインテリア会社会長の瀬戸一弘は死の直前、「帰るまいと決めていたが…」という謎の言葉を残していた。祖父の死の真相を探る旅に出た孫娘の正恵は、旅先で浅見光彦と出会う。【「BOOK」データベースの商品解説】より
タイトルから、何となく既読だとは思ったのだが、中身が思い出せなかった。
だが、少し読み進める内に、だんだん内容を思い出してきた。いつものように、過去に遡っての怨念が招いた事件だ。
原罪を背負って、50年。
その清算をするために出かけたのが、瀬戸一弘の「還らざる道」への旅だった。
その孫が今回のヒロインだが、結構わがままで自分勝手で、あまり好感を持てなかった。
途中、瀬戸の中学時代の同級生馬越が何らかの関与をしているかと思われたが(過去には大きく関与していた)、実際の黒幕は別のところにいた。
御料林ヒノキの横流しは、実際に行われていたのだろうか。
結局、事件は最後も事故で終わるのだが、岐阜県警の中で孤軍奮闘した猪野部長刑事がかわいそうだ。
元になったのは祥伝社文庫だが、2014年に文春文庫でも出ている。
還らざる道
Kindle価格:500円
honto価格:540円
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