中山七里【恩讐の鎮魂曲】
中山 七里 著
税込価格: 788円
出版 : 講談社
ISBN : 978-4-06-293836-5
発行年月 : 2018/04/13
利用対象 : 一般
韓国船の沈没事故で、女性から救命胴衣を奪った男性が裁判で無罪となった。一方、恩師・稲見が殺人容疑で逮捕されたため、御子柴は弁護人に名乗り出る。「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」シリーズ。【「TRC MARC」の商品解説】
御子柴の過去が法曹界に知れ渡り、仕事は激減。
そんな中、少年院時代の恩師が殺人犯に。
無理矢理彼の弁護人になった御子柴は、稲見がいた、そして事件の舞台となった老健施設を訪ねる。
御子柴の過去を吹聴していた介護士がおり、そこで出会った人たちは、彼に出会うと異常に怯える。
御子柴が過去に犯した罪とは、実際にあった少年事件のようなのだ。
あの少年がこのように更生したとすれば、稲見の力は非常に大きかったのだろう。
ま、しかし、韓国船の沈没事件といい、老健施設の入居者虐待といい、これらをキッチリと結びつけて伏線を回収していく著者の手腕に脱帽。
あの小笠原夫人でなくても、同じような体験をすれば、復讐のための教唆だってするだろう。
またも、重たい話だった。
恩讐の鎮魂曲
Kindle版価格:788円
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