結城昌治【夜の終る時】
結城 昌治 著
税込価格: 円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4-569-70039-7
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般
実直な刑事、徳持が行方不明に。彼とやくざについての噂が同僚のあいだに疑念を呼び起こす中、徳持はホテルで扼殺死体となって見つかり…。【「TRC MARC」の商品解説】より
予想以上に、面白かった。
時代背景もよし。
しかし、この頃の刑事って、こんなに困窮していたのだろうか?
登場人物が多く、整理しながらの読了。それだけに、刑事一人一人の暮らしぶりや性格などもわかって興味深かった。
キャリアというのは、当時から嫌われていた面もあったようだ。
第一部は、普通の推理小説。
徳持は、何故殺されたのか。
若い刑事安田は、ベテラン腰木と組んで捜査しながら、ある結論に達する。
そして第一部の最後で、彼は犯人とおぼしき人物にそのことを突きつける。
第二部では、いきなりその犯人のモノローグで始まる。
電車で安田を尾行しつつ、回想していく。
途中で三人称の表現になっていくのが、やや違和感があったが。
評判(?)を見ると、「悪徳警官」ものとあった。
読み始めた頃はそういう認識はなかったので、いい意味で裏切られ感がある。
しかし、伏線はいっぱいあったのだった。
夜の終る時
Kindle版価格:503円
| 固定リンク
« ビックリしたこと | トップページ | カード整理 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 篠田真由美【センティメンタル・ブルー】(2025.03.17)
- 【くらべて、けみして 校閲部の九重さん】(2025.03.13)
- 【Casa BRUTUS特別編集 器の教科書】(2025.03.11)
- pha【移動時間が好きだ】(2025.03.10)
- 林望【節約を楽しむ あえて今、現金主義の理由】(2025.03.08)
コメント