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2018.06.16

結城昌治【夜の終る時】

夜の終る時

Photo_2結城 昌治 著
税込価格: 円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4-569-70039-7
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般

実直な刑事、徳持が行方不明に。彼とやくざについての噂が同僚のあいだに疑念を呼び起こす中、徳持はホテルで扼殺死体となって見つかり…。【「TRC MARC」の商品解説】より

予想以上に、面白かった。
時代背景もよし。
しかし、この頃の刑事って、こんなに困窮していたのだろうか?

登場人物が多く、整理しながらの読了。それだけに、刑事一人一人の暮らしぶりや性格などもわかって興味深かった。
キャリアというのは、当時から嫌われていた面もあったようだ。

第一部は、普通の推理小説。
徳持は、何故殺されたのか。
若い刑事安田は、ベテラン腰木と組んで捜査しながら、ある結論に達する。

そして第一部の最後で、彼は犯人とおぼしき人物にそのことを突きつける。


第二部では、いきなりその犯人のモノローグで始まる。
電車で安田を尾行しつつ、回想していく。

途中で三人称の表現になっていくのが、やや違和感があったが。


評判(?)を見ると、「悪徳警官」ものとあった。
読み始めた頃はそういう認識はなかったので、いい意味で裏切られ感がある。
しかし、伏線はいっぱいあったのだった。


夜の終る時
Kindle版価格:503円


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