島本理生【ファーストラブ】
島本 理生 著
税込価格: 1,728円
出版 : 文藝春秋
ISBN : 978-4-16-390841-0
発行年月 : 2018/05/31
利用対象 : 一般
【直木賞(159(2018上半期))】多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・環菜。彼女は、父親を、その勤務先である美術学校で刺殺したとして逮捕されるが…。裁判を通じて明らかにされる家族の秘密とは? 【「TRC MARC」の商品解説】より
父親を殺した美人女子大生の、環菜。
臨床心理士の由紀は、頼まれて彼女のことを本にすることになる。
環菜の弁護士は、由紀の義弟である迦葉だ。
彼は由紀と同じ大学を出ている。
由紀は夫我門と、息子の正親との三人暮らしである。
我門はカメラマンだが、マメなイクメンでもある。また、我門の両親も、非常によく出来た人たちだ。
しかし、環菜に限らず、登場人物それぞれが、何か過去の闇を持っているような展開である。
由紀は環菜のことを、迦葉と一緒に調べていく。
そして、自らの生い立ちと向き合わざるを得ない。
何かあるだろうなという期待に背かず(?)、色々な過去があぶり出されてくる。
母親と娘というのは、ある意味一番わかり合えない関係にあるのかもしれない。
色々事情があるにせよ、環菜のことは今ひとつ理解できなかった。
由紀の葛藤については、よくわかる。
それにしても、我門というのはいささか出来すぎた男性だなぁ。「理想の夫」だ。
ファーストラブ
2018年5月30日第1刷発行
2018年7月20日第4刷発行
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